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逓信省
「逓信省〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
逓信省の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
れて、仙台放送局の円本博士が発明したM式マイクロフォンが麒麟のような聴覚をもち、
逓信省の青年技師|利根川保君が設計したテレヴィジョン回転鏡が閻魔大王のような視力....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
硝子は透過して、熱作用を及ぼすのである。 広島の死傷者は十二万人という。これは
逓信省へ入った情報である。右新型爆弾の惨虐性につき、新聞論調は大いに攻撃するとこ....
「灯台鬼」より 著者:大阪圭吉
、とうとう汐巻灯台へ本省からのきびしい注意があたえられた。 ところがこの灯台は
逓信省灯台局直轄の三等灯台で、れッきとした看守人が二人おり、その家族や小使を合わ....
「愚人の毒」より 著者:小酒井不木
述べる前に、わたしは奥田一家の人々について申し上げなければなりません。主人はもと
逓信省の官吏を務めていたのですが、いまから十五年前に相当の財産を残して死去し、男....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
超政治的な仮面をかぶることを強いられているのである。之が日本ラジオの特色である。
逓信省や放送協会の根本方針は、何よりも放送を政治から切り離すことであり、或いは切....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
とは出来ない。処がわが秀才文部大臣の卓越した頭脳は、BKのコセコセしたスイッチや
逓信省の老婆心や内務省の無表情な警察眼をも洩れたこの本に、ニコニコしながら、而も....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
的な出版物の入国を防止しようというのである。 当時又ソヴェート通信社「タス」は
逓信省から、今後ニュースの訳文を提出することを要求された。満州国はソヴェートの新....
「革鞄の怪」より 著者:泉鏡花
。 私は――」 とここで名告った。 八 「年は三十七です。私は
逓信省に勤めた小官吏です。この度飛騨の国の山中、一小寒村の郵便局に電信の技手とな....
「香奠」より 著者:豊島与志雄
つけて投げこんでいたのです。それを親父に見つかりましてね、ひどく怒ったそうです。
逓信省に勤めてる下っぱの腰弁で、まるで頑固一点張りの男なんです。私が窓から紙片を....
「無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
や兄弟を、びっくりさせたり、よろこばした話もある。また、四人の青年は、翌年一月、
逓信省の船舶職員試験に、みごときゅうだいして、運転士免状をとった。これだけでも無....
「ヤミ論語」より 著者:坂口安吾
軍らの軍国切手が追放されたに代って、文化人の肖像を入れた「文化」切手をつくろうと
逓信省が案をねっているそうだ。 このキッカケとなったのは、七月卅日の幸田露伴の....
「白銅貨の効用」より 著者:海野十三
作の効用 十銭白銅貨や五銭白銅貨をもって自働販売器の類を操作させることは、夙に
逓信省が公衆電話にて行えるところで、近来は鉄道省も之を切符販売用に用い、専売局は....
「紅色ダイヤ」より 著者:小酒井不木
は、その実、赤坂の叔父さんが非常にすすめたからでもありました。その叔父さんはもと
逓信省の官吏でしたが、探偵小説が大好きで、年は五十になったばかりですけれど、退職....
「丸の内」より 著者:高浜虚子
ちたままになっている。それ等の建物にも人が住んで仕事をしている。 バラック建の
逓信省や農林省や中央会議所や印刷局やの前を通って又電車道に出ると同じくバラック建....
「黒船前後」より 著者:服部之総
した。それだけ貨物ないし旅客のための比例容積は狭められたのである。 まさか諸国
逓信省が鉄造船を頑強に嫌ったからという理由だけでもあるまいが、五十年代までの汽船....