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通ふ
「通ふ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
通ふの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「水の女」より 著者:折口信夫
…大神|夢に願ぎ給はく「御子の哭く由を告れ」と夢に願ぎましゝかば、夢に、御子の辞
通ふと見ましき。かれ寤めて問ひ給ひしかば、爾時に「御津」と申しき。その時|何処を....
「くぐつ名義考」より 著者:喜田貞吉
クのさ渡る極み、潮沫の留る限り」、或いは「タニククのさ渡る極み、かへら(櫂歟)の
通ふ極み」、或いは「山彦の答へん極み、タニグクのさ渡る極み」などいう成句がある。....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
者多く、遂に父子をして保たざらしめ、夫婦をして処を別にせしめ、邑里墟となり、道路
通ふもの希なり」とまでいっているのである。これらの逃亡者がみな適当なる場所を見つ....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
家それに従うようになったものである。 ○ 青旗の木幡の上を
通ふとは目には見れども直に逢はぬかも 〔巻二・一四八〕 倭姫皇后 御歌の内容か....
「足のない男と首のない男」より 著者:坂口安吾
昔々、さるところに奇妙な病院ができた。熱療法と称するので、淋病の患者などが
通ふ。すると、タンクの中へ人間を投げこみ、首だけだして全身を蒸すのださうだが、中....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
憶だ。その時にできた歌もまだ彼には忘れられずにある。 亡き人に言問ひもしつ幽界に
通ふ夢路はうれしくもあるか こんな自作の歌までも思い出しているうちに、耳に入る....
「正義と微笑」より 著者:太宰治
ばかな事を考えている。 たべものの話をしたら、やけにおなかが空いて来たので、食
通ふたりは、こっそり台所へ行って、おむすびを作ってたべた。非常においしかった。 ....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
つ墓の道 から/\と日は吹き暮れつ冬木立 樹にかけし提灯一つ師走かな 大年の両国
通ふ灯かな 煤掃や庭に居並ぶ羅漢達 暁や見附出づれば餅の音 忘れけり四十九年の何とやら....
「樋口一葉」より 著者:長谷川時雨
も非《あら》ず、ふと打みじろげばかの薬の香のさとかをる心地して思ひやる心や常に行
通ふとそゞろおそろしきまでおもひしみたる心なり、かの六条の御息所《みやすどころ》....
「カキツバタ一家言」より 著者:牧野富太郎
槻の落葉信濃漫録』に載っている文章である。 かきつばた 波太波奈《ハタハナ》の
通ふ言につきて因に言 かきつばたといふ花の名は燕の翅《カケ》る形ちに似たれば翅燕....
「源氏物語」より 著者:紫式部
たえずして 乳母も泣きながら、 雪間なき吉野《よしの》の山をたづねても心の
通ふ跡絶えめやは と慰めるのであった。この雪が少し解けたころに源氏が来た。平....
「源氏物語」より 著者:紫式部
にいた。 風吹けば浪の花さへ色見えてこや名に立てる山吹の崎 春の池や井手の河瀬に
通ふらん岸の山吹底も匂へり 亀の上の山も訪ねじ船の中に老いせぬ名をばここに残さん....
「源氏物語」より 著者:紫式部
た。空を渡る雁が翼を並べて行くのもうらやましくお見守られになるのである。 大空を
通ふまぼろし夢にだに見えこぬ魂の行く方尋ねよ 何によっても慰められぬ月日がたっ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
いからと大姫君は思っていても、返辞はできないで、 雪深き山の桟道君ならでまたふみ
通ふ跡を見ぬかな こう書いて出すと、 「釈明のお言葉を承りますことはかえって私....
「源氏物語」より 著者:紫式部
帰ってしまった。下の侍の一人を呼びとめて姫君の歌が渡された。 隔てなき心ばかりは
通ふとも馴れし袖とはかけじとぞ思ふ 心のかき乱されていたあの夜の名残で、思った....