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通り者
「通り者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
通り者の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
未だ道楽も止まぬと見える。今一人は三十六七で小粋な人でございますなれども、田舎の
通り者、桑原|治兵衞と云う渋川の糸商人でございますが、折々此の地へ参って遊んでば....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
組の一まきらしいのが大陽気に騒いで引揚げたことのあとの角屋《すみや》の新座敷に、
通り者の客の一人が舞い込んでいる。この人のあだ名を俗に「村正《むらまさ》」と言っ....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
えした。侍臣達はみんな不思議に思った。名に負う将軍家斉公ときては、風流人としての
通り者であった。どんなはやり唄がはやろうと、気にかけるようなお方ではない。ところ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
お強いらしい。もっと強いのは、この男の腕ぶしであって、吉岡の次男坊といえば世間の
通り者だった。兄とは両極端な性質で、父の拳法が生きていた頃から、父をしのぐ力量の....