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通三
「通三〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
通三の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「妖術」より 著者:泉鏡花
が、水を打った花道で、何となく春らしい。 電車のちょっと停まったのは、日本橋|
通三丁目の赤い柱で。 今言ったその運転手台へ、鮮麗に出た女は、南部の表つき、薄....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
それから段々十二金、九金というように銀の割が余計になって来る。 箔の大きさは普
通三寸三分、三寸七分、四寸である。厚さにも二枚|掛け、三枚掛けと色々ある。これは....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
ッと、思い当るものがあった、つい昨日、今日、彼は聴いているのだ。
――日本橋、
通三丁目の米屋が、打《ぶ》っこわされるそうじゃあねえか――あんまり高値を、ボリや....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
が、しかし人間からいえばつまり一の幽体、もちろん肉眼で見ることはできぬ。大さは普
通三|尺もあろうか……しかし伸縮は自由自在であるから、言わば大さが有って無いよう....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
合わせて四
〃 秋笹正之輔記録四通 同
〃 予審終結決定十二
通三部、栗、森、秋、袴
〃 宮本顕治記録 二通 栗、袴、山、秋
....
「遺言」より 著者:国木田独歩
。自分。そいつは聞きものだぜひ傍聴したいものだと言って座を構えた。見ればみんな二
通三通ずつの書状を携えている。 その仕組みがおもしろい、甲の手紙は乙が読むとい....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
でないのが普通であった。講談席は大抵二回興行と決まっていた。 寄席の木戸銭は普
通三銭五厘、廉いのは三銭乃至二銭五厘、円朝の出演する席だけが四銭の木戸銭を取ると....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
名づけ、その主題に、小さな物語やあるいは小さな景色をあてはめていた。彼は作品を普
通三種に分類していた。火と土と水とであった。そしてそのおのおのにまた無数のいろん....
「鯛釣り素人咄」より 著者:佐藤垢石
が高いのである。 大鯛を狙うには、大体テンヤ釣りの仕掛けを用いる。この釣りは普
通三十尋前後から以上深い海で行なわれ、深くなるほどタチが分からないで初心者は困難....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
は ※|食物彙纂《しょくもついさん》 相模嘉作《さがみかさく》氏著、日本橋区
通三丁目丸善株式会社、壱円 ※飲食物鑑定法 池口慶三氏著、本郷春木町半田屋書店....
「頼朝の最後」より 著者:田中貢太郎
ていたと云うことを聞かされると、女の姿を絵に画かし、そのうえ木像もこしらえて、切
通三|間の堂を建ててそれを収めた。それは六郎が武蔵の領地と鎌倉の間を往復するたび....
「春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
四壁に逼まるのを防ぐために、家の周囲に「雪がこい」ということをする。雪国の家は普
通三方を壁で囲うて、出入口を一方に設け、他は小窓があるくらいに過ぎないから、通例....
「エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
縄手裏 同五斗五升 知恩院東川ばた屋敷 同一斗一升八合 右の
通三ヶ所より知行被之候由。 右者従壱人、上立売下ル瓢箪之図子に壱人。右弍人は掃除....
「日本橋附近」より 著者:田山花袋
前で立ち留ったことを今でも記憶している。 本町の社につとめている時分、そこから
通三丁目の丸善へと行くために、よくその日本橋を渡って行ったことを思い起した。それ....