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通例
「通例〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
通例の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
ば、も一ツその早瀬塾の若いもので、これが煮焼、拭掃除、万端世話をするのであるが、
通例なら学僕と云う処、粋な兄哥で、鼻唄を唱えばと云っても学問をするのでない。以前....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
目次 序1 ※9 最低度の自然民には宇宙成立に関する伝説がない/原始物質は
通例宇宙創造者より前からあると考えられた/多くの場合に水が原始物質と考えられた/....
「演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
て、純粋な抽出は不可能である。 ○演技指導はそれが始まるときに始まるのではない。
通例配役の考慮とともにそれは始まる。 ○百の演技指導も、一つの打ってつけな配役に....
「壊れたバリコン」より 著者:海野十三
みました。 しかし僕の実験は、放送が終った午前十時から夜明け頃にかけてやるのが
通例でした。其の時間中は短波長通信には殊に好都合の成績が得られるからこんな変な時....
「紅玉」より 著者:泉鏡花
、事が、こういう事が起って、それが破滅に近づく時は、誰もするわ。平凡な手段じゃ。
通例過ぎる遣方じゃが、せんという事には行かなかった。今云うた冥土の旅を、可厭じゃ....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
で、それは丁度小指位の太さでございます。頭部の方にもモー一|本見えますが、それは
通例前のよりもよほど細いようで……。無論斯うして紐で繋がれているのは、まだ絶息し....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
められた……。 『私には、此等の書きものに対して、何等の命令権もなかった。それは
通例求めない時に現れ、強いて求めても、必ずしも現象が起らないのである。私は出所不....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
文字の上から見るとはなはだ紛らしいが、もうどうでもいい。 第二、伝記を書くには
通例、しょっぱなに「何某、あざなは何、どこそこの人也」とするのが当りまえだが、わ....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
に関するが、独立した絵本と違って挿画は本文に従属するのみならず図柄の意匠配置等は
通例作者の指揮に待つを常とするから画家は従位にあって主位に居るべきものではない。....
「妖怪学」より 著者:井上円了
部の事情にて起こることあり。この事情はいちいち知ることを得ざれども、血液の分量、
通例より多く脳中に入りて刺激すれば夢を結び、また、血液の成分および熱度に関係する....
「迷信解」より 著者:井上円了
凶日となると申してよかろうと思う。 また、民間にて厄年、厄日というものがある。
通例、男子は二十五歳、四十二歳、六十一歳を厄年とし、女子は十九歳、三十三歳、三十....
「白峰の麓」より 著者:大下藤次郎
峠を、池の茶屋へ出で、鰍沢に向うのである。 天長節に上った峠、それと同じ道で、
通例曲折の烈しきところを、よく九十九折などと形容するが、ここは実に二百余を数えた....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
り日没に至るまで、衆人に堂内参観を許す。 国教宗の寺院にては必ず俗吏を使用す。
通例一カ寺に、世話人二名、副世話人四名、掃除人一名あり。寺院の会計は世話人これを....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
に結婚するのは、一種の迷信であります。とんだ間違いが起きたり、失望落胆が来るのが
通例です。 仏教では俗諦すなわち世間的の知識経験を非常に重大視し、これを欠くべ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
事なく、機動に依り敵を圧迫する事に勉める。会戦を行なうためには政府の指示に依るを
通例とする。 両軍相対峙するに至れば互に小部隊を支分して小戦に依り敵の背後連絡....