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通俗化
「通俗化〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
通俗化の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
した公認の社会的機能などとは考えられていない。この際啓蒙活動は精々知識の普及とか
通俗化とか大衆化とかというような形で、教育家の臨時の片手間仕事位いにしか値いしな....
「断水の日」より 著者:寺田寅彦
縁に突出しているところなどは「離れ小島の椰子の木」とでも言いたかった。 科学の
通俗化という事の奨励されるのは誠に結構な事であるが、こういうふうに堕落してまで通....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
ら。 尖端的、近代性は、以前のハイカラとか、文明開化、文化、などいう言葉の如く
通俗化しつつあることを私は面白く思う。 しかしながら今日のハイカラは明日の新時....
「科学論」より 著者:戸坂潤
を有つことが出来ない。 だが科学の大衆化・大衆性と云ったが、之は必ずしも科学の
通俗化ではなかった。――又卑俗ということが、この通俗ということを感情的に云い表わ....
「イデオロギーの論理学」より 著者:戸坂潤
前出〕参照。 科学の大衆性を口にする時、第一に思い起こされるのは恐らく、科学の
通俗化であるとしたなら、その時の大衆は全く、社会に於ける従順な生徒を意味すること....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
ア・ジャーナリズムとは何か、それは大衆化の外ではない。 ジャーナリズムは普通、
通俗化・啓蒙・又は俗流化とさえ考えられている。ブルジョア・ジャーナリズムならば、....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
が対立しているのでないのは云うまでもない。本格的な科学はそのままにして、之を単に
通俗化することだけが、その際通俗科学の唯一の意味なのである。処で事実上、日本など....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
何を意味するかを知っているだろう人達だ。 こういう学術の大衆化、民衆に向かって
通俗化された学術を恩恵的に分ち与えることではなくて、学術への接触の機会を大衆に解....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
例は日本でも決して珍しくはない。 だが、とに角日本のアカデミー自然科学は啓蒙・
通俗化・大衆性・の問題については全く無反省であったのだから、最近のこの動向は日本....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
古来有名で、叙景歌の極地とも云われ、遂には男波・女波・片男波の聯想にまで拡大して
通俗化せられたが、そういう俗説を洗い去って見て、依然として後にのこる歌である。万....
「現代科学教育論」より 著者:戸坂潤
学を易しく素人に教えるためのポプュラリゼーションだと思い込んだり(之は何と退屈な
通俗化ではないか)、或いは逆にそういうジャーナリズム(!)は科学の敵だと思ったり....
「悲願に就て」より 著者:坂口安吾
ら「面白さ」それ自体には通俗と純粋の区別は全くないのである。純粋さが面白さの為に
通俗化するということは絶対にない。本来面白さというものは人々が軽率に嫌うほど、そ....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
毎金曜日ではない)、今日まで引き続きやっている。「金曜夕の講演」というて、科学を
通俗化するに非常な効があった。 この講演を何日に誰がして、何という題で、何を見....
「啓蒙の現代的意味と役割とについて」より 著者:戸坂潤
した公認の社会的機能などとは考えられていない。この際啓蒙活動は精々知識の普及とか
通俗化とか大衆化とかというような形で、教育家の臨時の片手間仕事位いにしか値いしな....
「春水と三馬」より 著者:桑木厳翼
た趣もある。謂わば心学のパロディーにも相当するものであろうか。著者は心学を今一層
通俗化しようとしたのか、或は心学の平凡な道徳談を諷刺しようとしたのか、其点は明で....