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通信
「通信〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
通信の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「彼 第二」より 著者:芥川竜之介
を硝子《ガラス》戸越しに眺めていた。
「僕は近々《きんきん》上海《シャンハイ》の
通信員になるかも知れない。」
彼の言葉は咄嗟《とっさ》の間《あいだ》にいつか僕....
「水の三日」より 著者:芥川竜之介
ゃる。そのうちにパンが足りなくなって、せっせと買い足しにやる。せっせと先生の所へ
通信部を開く交渉に行く。開成社へ電話をかけてせっせとはがきを取寄せる。誰でも皆せ....
「或る女」より 著者:有島武郎
二十五という若い齢《とし》で、ある大新聞社の従軍記者になってシナに渡り、月並みな
通信文の多い中に、きわだって観察の飛び離れた心力のゆらいだ文章を発表して、天才記....
「或る女」より 著者:有島武郎
してできた桂《かつら》内閣に対していろいろな注文を提出した論文が掲げられて、海外
通信にはシナ領土内における日露《にちろ》の経済的関係を説いたチリコフ伯の演説の梗....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
文十八年(エズイット派が初めて渡来した年)から元亀二年(南蛮寺創設後三年)までの
通信八十八通を集めたもので、一五七五年即ち天正三年アルカラ(西班牙)の出版である....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
本物語は謂わば家庭的に行われたる霊界
通信の一にして、そこには些の誇張も夾雑物もないものである。が、其の性質上記の如き....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
ありては、霊媒はペン又は鉛筆を執るか、若くは片手をプランセットに載せるかすると、
通信が本人の意識的介在なしに書き綴られるのである。後者にありては霊媒の手を使わず....
「妖怪学」より 著者:井上円了
に乗じてますます愚民を誑惑して私利を営まんとするものあらんことを恐れ、当時諸方の
通信を請うて、ことさらこの一事を捜索検討し、自宅においても前後数回、試験を施した....
「妖怪報告」より 著者:井上円了
本館にて、心理講究のかたわら妖怪事実を捜索研究し、その結果を館員に報告し、また、その事実を館員より
通信せしむるについては、従来の
通信中、妖怪、不思議にして解釈を付し難きものを掲載....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
平らかでなかったが、東京の編輯局には毎日あるいは隔日に出掛けて、海外電報や戦地の
通信を瞬時も早く読むのを楽みとしていた。 「砲声聞ゆ」という電報が朝の新聞に見え....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
者の大多数が喜ばないものは編輯局もまた冷遇する。折角油汗を流して苦辛した二葉亭の
通信がしばしば大阪の本社で冷遇されて往々没書となったのは、二葉亭の身にすれば苦辛....
「二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
して、官報局を罹めた時既に新聞記者たらんとして多少の運動をもした位だから、朝日の
通信員として露西亜へ上途した時は半世の夙志が初めて達せられる心地がして意気満盛、....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
を知るを得べし。今朝、約九百マイルを隔てて、南アフリカ・ダーバンより無線電信にて
通信あり。午前虹霓を見、午後驟雨来たり。風位は西方より西南隅に転じたるために、や....
「松の操美人の生埋」より 著者:宇田川文海
地に移住せるを以て、復両氏の技芸を見聞する能わず。只新聞雑誌の評言と、在京知人の
通信と、当地の朋友が東京帰りの土産話とに依て、二氏の技芸の、歳月と共に進歩して、....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
たバウツェンでも統一的効果を挙げる事は出来なかった。それはナポレオン当時の軍隊は
通信不完全で一々伝騎に依らなければならないし、兵団の独立性も充分でなかった結果、....