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「通信機関〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

通信機関の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
信認の悪例を作りし罪 国産用紙の浪費 批評不公正の悪習を促せし罪 製本技術の底下通信機関の大妨害 一般財界の不景気を助長す 運輸機関の大障礙 一般学者の不平心を....
地球発狂事件」より 著者:海野十三
たちばかりだからね。村人も、もちろん今ではこの怪事件に気がついてはいるが、彼らは通信機関を持っていない。だから僕たちは依然として、第一報を送り得る恵まれた立場に....
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
のものでなければならない。そのためには、多少の捏造があってもかまわなかった。その通信機関を顧祝同が握っている。それから、蒋介石は、これ以上、天津、北京にむかって....
安重根」より 著者:谷譲次
! 僕も今さらこんなことを言いたくはないが、本国では、外部も工部も法部も、いや、通信機関まですべて日本の経営なんだぜ。いまわかったことじゃないが、考えてみると、....
一つの思考実験」より 著者:寺田寅彦
減る心配はないという事は保証ができる。興行者と常習的観客の間には必ず適当な巧妙な通信機関がいろいろとくふうされるに違いない。 その他の多くの広告はたいてい日刊....
私の覚え書」より 著者:宮本百合子
静になった。それにつれて、号外の全部に対し、半信半疑な心持になった。全市の交通、通信機関が途絶してしまった以上、内部の正確な報知を、容易に得られない訳だ。〔四字....
大震火災記」より 著者:鈴木三重吉
政府以下、すべての官民がさしあたり一ばんこまったのは、無線電信をはじめ、すべての通信機関がすっかり破かいしながら、「両陛下が御安泰にいらせられるなら旗をふって合....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
たほどに危険はありませんよ」 三十九 飛脚とはいえ、ただ通信機関の役目を果すだけの使ではなく、よく情理を噛《か》み分けて話のできる相手だ....
颱風雑俎」より 著者:寺田寅彦
難い大事業である。たださし当っての方法としては南洋、支那、満洲における観測並びに通信機関の充実を計って、それによって得られる材料を基礎として応急的の研究を進める....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
ある。加之バイブルの中には、人間的|誤謬の夾雑物が少くない。これは霊媒という一の通信機関を使用する、必然の結果である。真理は全体の流れの中に見出すべきで、一字一....
現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
へつれて参りましたが、間者というものは、これを見破っている限り、これぐらい調法な通信機関はありませんな。こちらで、こう敵方へ知らせたいと思うことを、ちゃんと敵方....
暗号数字」より 著者:海野十三
るが、これに対しては、水も洩らさぬ警戒をしなければならなかった。 あらゆる秘密通信機関を探しだして、これを諜報者の手から取上げることも、焦眉の急を要することだ....
だいこん」より 著者:久生十蘭
を持った使いを乗せ、克明に住所をさがさせる。近県に疎開しているほうは、ただ一つの通信機関になった内務省の警察電話を借りて連絡をとり、十七日の朝の八時になってやっ....
暗黒星」より 著者:黒岩涙香
天文台から何の通信も無い。 すべて他の大陸からの通信が絶えてしまった、もう一切の通信機関が絶滅したのだ、米国の人はこれが世界の最終の審判日だと知り、いよいよ末日....
私本太平記」より 著者:吉川英治
もない。 事実、早馬早打ちには、鎌倉の上下とも、麻痺していた。 ここと都との通信機関は、早馬の往復だけが、唯一無二のものである。だから時局の波瀾をみると、海....