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通家
「通家〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
通家の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「天災と国防」より 著者:寺田寅彦
である。ある友人は国辱中の大国辱だと言って憤慨している。ちょっと勘定してみると普
通家屋の全壊百三十五に対し学校の全壊一の割合である。実に驚くべき比例である。これ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
に〈庚申縁起《こうしんえんぎ》、帝釈猿を天王寺に来たらしむ云々、これ浮屠《ふと》
通家説を窃みこれを造るのみ〉とあれど、遠く三国時代に訳された『六度集経』に、羅摩....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
一生を渡らせられたような気がするが、どうだろう。トマサンが、そうらしい。 通人
通家というものは、自分をいつわるものだ。人情に溺れるからである。人がよすぎて、意....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
追っかけてくる。新十郎は花の巴里でつくらせた洋服に細身のステッキ。花廼屋も当節の
通家であるから、リュウとした洋服にハットをかぶり、ステッキを手に、いつも水府の巻....
「六号室」より 著者:瀬沼夏葉
の為に貴方が解悟だの、苦痛だの、それに対する軽蔑だの、その他のことに就いて自ら精
通家と認めてお出なのですか。貴方は何時にか苦んだことでもあるのですか、苦しみと云....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
と合点がゆくであろうが、その伊藤一刀斎の師が、鐘巻自斎という人で、またの名を外他
通家といい、まったく社会からは忘れられている、富田入道|勢源の正しい道統をうけつ....
「三国志」より 著者:吉川英治
ありません。――高士|鄭玄と、河北の袁紹とは共に宮中の顕官であった関係から三代の
通家であります」 「……?」 玄徳は、深い眼をすました。 「――いま曹操の威と....