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通常
「通常〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
通常の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
知るで、いつがいつまで知れずにはおらんぞ。しかし知れるの、知れぬのとそんなことは
通常の人に言うことだ。そのほうも滝の白糸といわれては、ずいぶん名代《なだい》の芸....
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
涯はまことに頼もしい」といって喜んでくれました。ところが不意にキリスト教に接し、
通常この国において説かれましたキリスト教の教えを受けたときには、青年のときに持っ....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
与え合うのではない。その結果、私達は互に何物をも失うことがなく互に獲得する。人が
通常いう愛するものは二倍の恵みを得るとはこれをいうのだ。私は予期するとおりの獲得....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
しているのである。地球はまた中空ではない、もしそうであったら、高山の上での重力は
通常よりも大きくなければならない。 投げ出された破片の平均比重は太陽の比重とほ....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
ません。それで指揮単位は小隊になったのであります。戦闘群の戦術では明瞭に分隊――
通常は軽機一|挺と鉄砲十何挺を持っている分隊が単位であります。大隊、中隊、小隊、....
「春の潮」より 著者:伊藤左千夫
うと思わないことはないけれど、ちょっと片意地に陥るとわが子も何もなくなる、それで
通常は決して無情酷薄な父ではないのである。 おとよはだれの目にも判るほどやつれ....
「地球盗難」より 著者:海野十三
ならない。しかしそんなところさえ深く問わないとすると、博士の電話における会話は、
通常の人の会話に比べて、すこしも乱れているところがない。むしろ優れた学者なのでは....
「妖怪学」より 著者:井上円了
のごときもまた、これらの一種に過ぎざるを知るべし。世に、その名によき字を用うるは
通常一般なれども、あしき字を選ぶものは、おそらくはなかるべし。例えば、福、吉、平....
「妖怪学一斑」より 著者:井上円了
里も二千里も遠くにあった事柄が合するということは、極めてめずらしきことであって、
通常起こるのは、多く近い所にある。のみならず、ずいぶんこれらは説明ができることで....
「迷信解」より 著者:井上円了
狸談を述ぶるつもりである。 わが国にて狐狸を談ずるに、土地によりて不同がある。
通常一般には狐にだまされ狐に憑かれると申すけれども、四国にては古来狐が住まぬと称....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
その伝来を述べたるをもって、これより道理上、その原因事情を説明せんと欲するなり。
通常の人はその原因を考えて、これ狐か狸の所為なりと信じ、または鬼神の所為なりと唱....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
聞上に広告する所あり。田舎の寺院にても、毎週百円もしくは二百円くらいの賽銭あり。
通常の寺院にて、その創立建築費は一カ寺五万円に下らずという。 寺院に金円を寄付....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
種、百分の四十三は混血人種、すなわちスペイン人とインデアン人との混血なり。これを
通常土人と称す。百分の三十八はインデアン人種なり。そのいわゆる混血種は、血色やや....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
らぬと思うのであります。ところが岸内閣の手によって条約の改定が行なわれ、この春の
通常国会で自民党の単独審議、一党独裁によって批准書の交換が行なわれたのであります....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
政治の方針によりその作戦を指導するに至ることあり。 三 持久戦争は長期にわたるを
通常とし、武力価値の如何により戦争の状態に種々の変化を生ず。即ち、武力行使に於て....