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通式
「通式〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
通式の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「わが町」より 著者:織田作之助
ト道路のうち、ダグバン・バギオ山頂間八十キロの開|鑿は、工事監督のケノン少佐が開
通式と同時に将軍になったというくらいの難工事であった。 人夫たちはベンゲット山....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
秋雨寂しい利別川の谷を北へ北へまた北へ北へと駛って、夕の四時|※別まで開通した開
通式の翌々日である。
今にはじめぬ鉄道の幻術、此正月まで草葺の小屋一軒しかなか....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
を受けていた。
「トウベツの連中は待ち兼ねておりましょうぞ、今日が待ちこがれた開
通式でござる故、無理もないことじゃが、おかげで空も秋晴れのすがすがしさ――おめで....
「父杉山茂丸を語る」より 著者:夢野久作
た。 筆者は幼少から病弱で、記憶力が強かったらしい。満二歳の時に見た博多駅の開
通式の光景を故老に話し、その夜が満月であったと断言して、人を驚かした事がある位だ....
「罌粟の中」より 著者:横光利一
る大きな獅子の彫刻を指差し、この口を開けた獅子に舌のないことを云ってから、橋の開
通式に見物が押しかけたとき、 「みなのものはこの獅子には舌がないと云って、笑いま....
「半島一奇抄」より 著者:泉鏡花
かり、巻莨を深く吸って、 「……この石の桟道が、はじめて掛りました。……まず、開
通式といった日に、ここの村長――唯今でも存命で居ります――年を取ったのが、大勢と....
「猫の穴掘り」より 著者:寺田寅彦
りの地下に停車場が出来て、そこから成田行、千葉行の電車が出るようになった。その開
通式の日にわざわざ乗りに行った人の話である。千住大橋まで行って降りてはみたが、道....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
市の日、または葡萄祭や、麦の刈入れ、時には村長のお嬢さんの結婚式だとか、村道の開
通式だとか、わけのわからぬ暦《こよみ》に従って、年がら年中、地図にもないような村....
「わが町」より 著者:織田作之助
マニラをバギオに結ぶベンゲット道路のうち、タグパン・バギオ山頂間八十|粁の開鑿は、工事監督のケノン少佐が開
通式と同時に将軍になったというくらいの難工事で、人夫たちはベンゲット山腹五千|呎....