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通航
「通航〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
通航の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
のがあまり縁起のよくない土左船なのです。上り下りはなるべく人目を避くべし、川中の
通航は遠慮の事、他船の往来を妨げざるよう心して川岸を通るべし、という御布令書の掟....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
まに大手を振って、いずれのところへでも廻航するが、今は世を忍ぶ身の上で、公然たる
通航の自由を持っていない。船の籍を直轄に置くことがいけなければ、せめて、仙台その....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
あった。海路はもう内海通いの汽船があったけれども、凡てが中国沿岸から、九州方面へ
通航するばかりで、四国路は多度津の金比羅詣りに便する外どこへも寄らない。従ってわ....
「少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
ないのだ。だからぼくらは洞穴のなかで冬をこして、その間にここへ旗を立てておけば、
通航の船が見つけて助けてくれるかもしれんじゃないか」 ゴルドンは両者のあいだに....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
南風やや強きも、波高からず、満船清涼を覚ゆ。当夕八時、汽船の五、六丁離れたる所を
通航するに会し、船客互いに呼応して過ぐ。夜半仰ぎて明月を望むに、少しく頭上よりも....