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通行税
「通行税〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
通行税の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
。それまでは一枚のお墨付を虎の子のように捧持して、子々係々居ながらに将軍家公許の
通行税頂戴職を営んでいたが、上手をいってこれを積極的に働かすことを案じ出し、分相....
「浅間山麓より」より 著者:寺田寅彦
茶屋には白黒だんだらの棒を横たえた踏切のような関門がある。ここで関守の男が来て「
通行税」を一円とって還り路の切符を渡す。二十余年の昔、ヴェスヴィアスに登った時に....
「イワンの馬鹿」より 著者:菊池寛
ました。金はみんな金庫へしまい、人民には税金をかけました。人頭税や、人や馬車には
通行税、靴、靴下税、衣しょう税などをかけました。それからなお、自分で欲しいと思っ....
「緑色の太陽」より 著者:高村光太郎
と危険な SONDE(測定)の乱用とは、こんな時にすべての芸術家に課せられる重い
通行税である。この意味において、今の日本の芸術家ほどその作品に高価な無益の印紙を....
「決闘場」より 著者:岡本かの子
の彼女に敵わぬと。 彼女が馬車に乗ってたら、 関所の因業なおじさんは、 ちっとも
通行税とらないで、 一寸白髪頭をこすって、 低い幌馬車見送った。 タラッタ、ラタ....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
と、筆墨や画帖をさし向けられる。これはこの先とも行く道々で覚悟しなければならない
通行税かと気がついた。夜もおそい。押しつけっこしていてもと、今様めいた思いつきを....