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通訳
「通訳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
通訳の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「彼 第二」より 著者:芥川竜之介
ラノフォンは僕等の話にほとんど伴奏を絶ったことはなかった。
「ちょっとあの給仕に
通訳してくれ給え。――誰でも五銭出す度に僕はきっと十銭出すから、グラノフォンの鳴....
「湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
《たれ》かの出迎いに埠頭《ふとう》まで行ったと言っているんだ。」
譚はこう言う
通訳をした後《のち》、もう一度含芳へ話しかけた。が、彼女は頬笑《ほほえ》んだきり....
「将軍」より 著者:芥川竜之介
のは、滑稽でもあれば悲惨でもあった。
そこには旅団参謀のほかにも、副官が一人、
通訳が一人、二人の支那人を囲《かこ》んでいた。支那人は
通訳の質問通り、何でも明瞭....
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
であろう。これによると、大アルメニアの大僧正が、セント・アルバンスを訪れた時に、
通訳の騎士《ナイト》が大僧正はアルメニアで屡々《しばしば》「さまよえる猶太人」と....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
の星(水星、金星、火星、木星、土星)であると考えた。もっとも彼らはこれらの星を『
通訳者』(Dolmetscher)という名で総称していた。――しかしこれらの星の....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
いは一生こんなことはないかとも思っていました。」 Lは一応の挨拶がすむと、Mの
通訳でこう言った。Lは軍人で、朝鮮が日本の保護国となった最初からの(九十五字削除....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
の日焼した逞しい顔をじろじろと見つめ、 「なぜ君は、飛行島に残っていたのですか」
通訳の下士官が、少将の言葉を杉田二等水兵に伝えた。 「……」 杉田はもう観念し....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
うには、語学校の卒業生は別に何かの才学のあるものの外は、実際において教師あるいは
通訳の外にはほとんど役に立たぬ。もし語学に趣味があるようなら、早稲田の英文科でも....
「余齢初旅」より 著者:上村松園
あった。 汪精衛閣下は日本語に詳しいという話であったが、やはり支那語で話されて
通訳がそれを日本語にして私に話しかけられるのであった。 「どういう風な画風をやら....
「中支遊記」より 著者:上村松園
しまれた風貌であろう。部屋には新聞社の写真班の方々もどやどやと見えていた。お話は
通訳を通してのことであるが、汪主席は始終にこにこと微笑を浮べていられる。黒っぽい....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
たが、 「燕尾服の口上が、土地の新聞社という処で、相当にあしらってくれる。これが
通訳で。……早い処……切に志を陳べたんだ。けれども、笑ってばかりいて、てんで受付....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
んで露語の三川と仰がれるまで悦服された。日露戦争に参加して抜群の功績を挙げた露語
通訳官の多くは二葉亭の薫陶を受けたものであった。 二葉亭独特の実業論・女郎屋論・....
「西航日録」より 著者:井上円了
、自身は横浜において生育せりという。日本人の一人も住せざるダブリンにて、日本語の
通訳官を得たるは意外なりき。 アイルランド漫遊中には、記して伝うべきことすこぶ....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
両氏および豊島氏と手を分かち、さらに乗車してリオに向かう。ガタパラ行中、豊島氏が
通訳の労をとられたるを謝す。車中紅塵の入り来たりて、衣服ために色を変ぜんとす。地....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
議士を演壇に案内して議長が歓迎の辞を述べ山崎団長に謝辞を演説せしめ、松本代議士に
通訳せしめると云った調子で一寸我が国では想像出来ない歓迎振であった。連邦議会にお....