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通話
「通話〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
通話の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
すぐわたしが行って見てやります。お前は嘘をついてわたしをおどそうとしているのだ」
通話は、そこでとだえた。 女大臣アサリ女史は身仕度にとりかかった。 ミルキ閣....
「海底大陸」より 著者:海野十三
。そして全身もまた潜水夫のようにゴムの服を着ている。首のところには、人語のわかる
通話器をくくりつけてあった。 そのうしろから、長良川博士の顔が見えた。 ふた....
「地球盗難」より 著者:海野十三
砲弾クーン」 極どいところで、受話器の中にゴーッという音響が聞えたかと思うと、
通話はプツリと切断してしまった。これはどうしたのだろう? 天文台の研究員は、そ....
「不尽の高根」より 著者:小島烏水
から、大宮町の大山さんと電話通信をした。日本の一番高い町から、もっとも低い町への
通話である。その間に茨木君は「コノシロ」池の写生に出かけられた。大宮方面の案内者....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
電波で通信ができるようになった。そればかりではない。『宇宙の女王』号の通信室とも
通話ができるようになった」 「どうしたわけでしょうね」 「わけなんか、さっぱりわ....
「金属人間」より 著者:海野十三
りと切れた。そのあといくら電話局に連絡しても、さっきの相手はふたたび出なかった。
通話はあきらめた。 だがこれはおかしなことになった。あやしい客がくるという警告....
「帝銀事件を論ず」より 著者:坂口安吾
同胞への信頼を持たねばならぬ。 料金投函を民衆の勝手にまかせた公衆電話からは、
通話数以上の料金が現われたというではないか。各自の責任にまかせれば、かくのごとく....
「お奈良さま」より 著者:坂口安吾
とである。 坊さんは職業としてお経をよむ。ところがこの読経というものは極楽との
通話であるから魂が天界を漂うせいかオナラの滑りがよくなってどこに当るということも....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
じゃ生きて行けないから、大霊道士のところへころがりこんだ。道士は霊界と自在に往来
通話ができる人の由で、オトメは十年も昔から信心していた。教祖の膝下に身を投じたか....
「花束の虫」より 著者:大阪圭吉
に任せた大月は、築地の瑪瑙座の事務所を呼び出して、暫く受話器を握っていたが、軈て
通話が終ると、何思ったのかついぞ着た事もないタキシードなどを着込んで、胸のポケッ....
「科学時潮」より 著者:海野十三
ている公衆用無線電話の其後の成績を聞くのに、英国から米国へ掛けられるものが毎日三
通話、米国から英国へ掛けられるものが毎日四
通話で、合計高平均七
通話だそうで、この....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
くれたが二十分もたつと大島の返事をきかせてくれましたね。こんなにカンタンに大島と
通話できるとは知りませんでしたよ。大島ではバクハツらしいものは目下感じられません....
「旅客機事件」より 著者:大庭武年
そして最後に最も重大な証拠品たるべき一枚のもみくちゃになった紙片――客室内装備の
通話用の紙片――が発見された事がつけ加えてあった。即ちそれには被害者自身の手で、....
「城」より 著者:カフカフランツ
だかった。亭主が彼女に報告するために爪先で歩いて近づいていった。それからいよいよ
通話が始まった。執事は眠っていたが、執事の下役の一人のフリッツ氏が電話に出たのだ....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
老いさらぼひたるファウスト沈思しつゝ歩めり。
望楼守リンケウス
(
通話筒にて話す。)
日は入り掛かる。
遅れた舟が面白げに港に這入って行く。
大....