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通謀
「通謀〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
通謀の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
戸の尊攘派を毛ぎらいし、誠党領袖の一人なる武田耕雲斎と筑波に兵を挙げた志士らとの
通謀を疑っていた際であるから、早速耕雲斎に隠居慎みを命じ、諸生党の三左衛門らを助....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
白系ロシア人がロシア人という同じ民族だという理由で、にくむべきボルシェヴィーキに
通謀するというのが、少し変でもあるが又面白い。面白いというのは、何しろ国際スパイ....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
で容れられる訳は無いから、飛んでもない手土産を持って来た。それは政宗と一揆方との
通謀の証拠になる数通の文書であった。逃げて来た二人の名は蒲生方の記には山戸田八兵....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
あるか組織的なものであるかに過ぎない。 警視庁の警務課長武内某氏は、××××と
通謀したという嫌疑で検事局の召喚を受け、遂に辞表を提出した。頭山満家の名を××し....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
身中の虫なのだ。あれは最初から宗家に平らかならざることがあって、池田光政あたりと
通謀して、天下を乗取ろうとした腹黒い奴である。大日本史を編んだり、楠公《なんこう....
「オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
スやレイアティズとも関係するばかりでなく、末には諾威の王子フォーティンプラスとも
通謀して、ハムレット亡き後の丁抹を、彼の手中に与えてしまうのである。 その女ホ....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
こむように、身体を曲げて
「これだけの人数なら、恐ろしくはないが、国許の奴等と、
通謀させてはうるさい。それを取締って――時と、場合で、斬り捨ててもよい。と申して....
「魔都」より 著者:久生十蘭
犯罪の目的は何だね」
「皇帝の大金剛石を奪う目的と、皇帝の反対派たる李光明一派と
通謀して皇帝の暗殺を間接援助する二つの目的によって」
「えらい事を考え出したもん....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
、心はいつも通じあっていたということをフレッドさんはいいたかったんだ。ほんとうに
通謀していたのなら、鎮守府なんかでそんなことをしゃべりちらすわけはない。このひと....
「せいばい」より 著者:服部之総
。 エセックス事件のずっとまえ、まだエリザベス女王の五十代の盛時に、スペインに
通謀したという廉でエリザベス女王の侍医だったロオペ博士は、二人の「共犯者」ととも....
「三国志」より 著者:吉川英治
張温を誅したのは、ゆえなきことではない。彼は、予に叛いて、南陽の袁術と、ひそかに
通謀したからだ。天罰といおうか、袁術の使いが密書を持って、過って呂布の家へそれを....
「三国志」より 著者:吉川英治
奪ってきた書簡の一つを差し出した。 味方の水軍都督|蔡瑁、張允のふたりが、敵へ
通謀して、しかも曹操の首を打つことは、逆意でも裏切りでもなく、故主|劉表の復讐で....
「三国志」より 著者:吉川英治
と、驚きあわてて、それを夏侯楙※馬に示し、 「この通り、城内の尹賞、梁緒も姜維と
通謀しています。どう処置いたしましょう」 「それは一大事だ。事の未然に知れたのは....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
行った蔵光|正利、益田孫右衛門、村井河内などという歴乎たる諸将で、しかも毛利方と
通謀している物騒なる味方には、官兵衛の股肱の母里太兵衛とか、栗山善助などの豪胆者....