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通途
「通途〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
通途の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
りで苦悩して独りで切抜けると云うは俊傑《すぐれもの》の為《す》る事、並《なみ》や
通途《つうず》の者ならばそうはいかぬがち。自心に苦悩が有る時は、必ずその由来する....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
虞れて必死的警戒中の警官と随所に衝突して騒ぎ立て、喧囂雑沓を極めおり。目下尚、交
通途絶中なり。一方流血に彩られたる帝国ホテルは弾痕、破壊の跡|瀝然として蜂の巣の....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
は、郡山、青森、函館というようなところはいずれ進駐地でしょうから、その時はまた交
通途絶いたします、よほどうまく取計らわないと今年一杯、それ又ふさがったで過してし....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
タンの入寇《にゅうこう》とか、反乱とか、コンスタンチノープル陥落以後の東方との交
通途絶とかいう、もろもろの事件の結果、わが国においてはこの制度が忘れられて、長老....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
ものである。それによって始めて自内証の法が説き示された。三昧の定を出て説いたのは
通途の経文である。定中の説の超越的、含蓄的なるには及ばない。そういってあの宗の人....
「親鸞」より 著者:三木清
の法孫蓮如上人の『御文章』に、「ことにまづ王法をもて本とし、仁義をさきとして世間
通途の儀に順じて」という言葉に出づるものである。同じく『御文章』には「ことにほか....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
己は一歩も無極に近づいてはいぬ。
メフィストフェレス
いや、先生、それは
通途の物の見ようで
物を御覧になると云うものだ。
生の喜が逃げ去らぬ間に、取る物....