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通電
「通電〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
通電の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
ゃ訳はないよ」浩は云った。 「丁度いま、磯崎の防空監視哨と東京の中央電話局との直
通電話を架設して来たばかりだ。あれで話せば、直ぐ東京が出る」 「じゃ、あたし直ぐ....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
んの向こうのところでポールやトランスが焼け、柱が燃え折れているので、やっぱり当分
通電はむずかしいらしい。 七月十四日 ◯前誌より一ヵ月以上経った。なぜこの日記....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
きの給仕に化けてその貸切室へ出入し、十五分ごとに彼らの言動のすべてを倫敦本社へ直
通電話していた。しかし新聞には彼の言わないことばかり出るといって、召使用|昇降機....
「火の扉」より 著者:岸田国士
そうか。それや可哀そうだつた。電話をかけてよこせばいゝのに。もつともあの駅には普
通電話はないのか。まあ、いゝ、無事に来れたんだから……。みんな変りないね? モト....
「扉は語らず」より 著者:小舟勝二
暗黒のビルディングの中を、手探りで三階商品券売場まで泳ぎつくことだ。宿直室への直
通電話がそこの壁に彼を待っている。釦を押して電波を呼び醒ます。宿直員は途中三枚の....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
いる。べつの一隊は放送会館へ徹底抗戦の放送をしにきたが、空襲警報発令中なので、直
通電話で東部軍司令部と交渉しているところだというニュースだった。 パパは受話器....
「ロウモン街の自殺ホテル」より 著者:牧逸馬
うと折紙が附けられた訳だ。尚一層念を入れて、その日のうちに十四号室に、警察との直
通電話が急設された。必要があれば、一瞬にしてモウパア警部を呼ぶようにというのだ。....