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逝く
「逝く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
逝くの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
のものがある。何であるかというと金です。われわれが死ぬときに遺産金を社会に遺して
逝く、己の子供に遺して
逝くばかりでなく、社会に遺して
逝くということです、それは多....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
れたのであった。しかしたった一度だけ、不思議が彼を襲ったことがあった。 それは
逝く春のある日であったが、例の大鳥井紋兵衛から、花見の宴に招かれた。で、彼は出か....
「火葬国風景」より 著者:海野十三
らネ」 「それに変だといえば、大将の急死がおかしい。いくらなんでも、あんなに早く
逝くものかネ」 「僕は大将の邸で、変な男を見かけたことがある。肺病やみのカマキリ....
「橋」より 著者:池谷信三郎
の間の軍隊行進曲はずいぶんよかったわね、ってそ言ってやったわ。ほんとはマスネエの
逝く春を惜しむ悲歌を弾いたんだったけど。皮肉っていや、そりゃ皮肉なのよ、その人は....
「置土産」より 著者:国木田独歩
しまして』と軽く応えてすぐ鼻唄に移る、昨日も今日もかくのごとく、かくて春去り秋|
逝くとはさすがにのどかなる田舎なりけり。 茶店のことゆえ夜に入れば商売なく、冬....
「十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
日本橋の大町人、帯刀をさえも許されたお方、名は申さぬが屋号は柏屋、ただしご主人は
逝くなられた筈だ! お気の毒にもお母様にも、二年前に
逝くなられた筈だ! その柏屋....
「南蛮秘話森右近丸」より 著者:国枝史郎
よいお友達のように、道化た軽口ばかり利き合っていた。それが全然習慣となって、父の
逝くなった今日でも、そんなに快活で楽天的で、道化てさえもいるのだろうか? もしそ....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
発しておりまする。しかるに大弐や右門なるものの、その陰謀の源泉は、三宅島において
逝くなられましたはずの、あの恐るべき人物から流れ出ているはずにござります。したが....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
った。やがてデビーは病気保養のため、イタリアに転地などをしておったが、五年の後|
逝くなった。 一八二三年にブランド教授が講演を突然休んだことがあって、ファラデ....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
征東使――作者部屋の給料――「平野次郎」の脚本料 明治二十六、七年(上) 黙阿弥
逝く――家橘の死――作者と俳優憤慨――明治座創立――松過ぎの開場 明治二十六、七....
「叔父と甥と」より 著者:岡本綺堂
大正九年十月九日、甥の石丸英一
逝く。この夜はあたかも嫩会の若き人々わが家にあつまりて劇談会を催す例会の夕なりし....
「世界の「料理王逝く」ということから」より 著者:北大路魯山人
調理を芸術の一分野と看る、いかにも美食国らしい振舞いではないか」 右は「料理王
逝く」として去る四月二十八日の東朝所載の記事。いかにもその料理王なるひとの生涯は....
「河豚は毒魚か」より 著者:北大路魯山人
で死ぬんだ。好きな道を歩んで死ぬ、それでいいじゃないか。好きでなかった道で斃れ、
逝くものは
逝く。同じ死ぬにしても、ふぐを食って死ぬなんて恥ずかしい……てな賢明ら....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
○八月七日、市川左団次死す、六十三歳。団菊は前年を以て逝き、左団次はこの年を以て
逝く。三名優みな亡びて、歌舞伎の劇界暗澹。新派劇ますます盛んなり。 ○左団次の遺....
「海のかなた」より 著者:小川未明
といって、おじいさんは、松蔵の頭をなでてくれることもありました。 夏も、もはや
逝くころでありました。おじいさんは、ある日のこと、松蔵に向かって、 「坊や、おじ....