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逝去
「逝去〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
逝去の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「校正後に」より 著者:芥川竜之介
な部分は、客観的にも、正否がきめられうるから。(以上新思潮第九号)
○夏目先生の
逝去《せいきょ》ほど惜しいものはない。先生は過去において、十二分に仕事をされた人....
「わが町」より 著者:織田作之助
もういっぺん読んで見てんか。一昨日の……?」 「一昨日の午前二時、到頭看護及ばず
逝去されました」 「セイキョてなんやねん」 「死ぬこっちゃ」 小僧は十六歳だっ....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
うことをまだちっとも気が付かないとは、何んと云う間抜けな奴らだろう。……さすがに
逝去ったお袋は、そこへゆくと偉かったよ。ちゃあアんと目星をつけていたからな。……....
「天主閣の音」より 著者:国枝史郎
朝比奈弥太郎」 「莫迦をお云いな、何を云うのだ。水戸黄門光圀様なら、とうの昔にお
逝去れだ」 「あっ、成程、時代が違う」 「それは然うと今日はやって来ないね、いつ....
「言語体の文章と浮雲」より 著者:幸田露伴
二葉亭主人の
逝去は、文壇に取っての恨事で、如何にも残念に存じます。私は長谷川君とは対面するよ....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
」 「心臓|痲痺でもないそうで」 「絞殺の疑いもないのだそうだ」 「ではどうして
逝去られたのでしょう?」 「解らないよ。俺には解らぬ」 「不思議なことでございま....
「犬神娘」より 著者:国枝史郎
相擁され、薩摩潟にご投身され、吉之助様は蘇生なされましたが、ご上人様はそのままお
逝去りなされた、あの悲劇になったのでござります。 「大君のためには何かをしからん....
「銅銭会事変」より 著者:国枝史郎
直しだ。いい政事をしなけりゃならない」 だが不幸にも家治将軍は、その後間もなく
逝去した。田沼主殿頭が薬師をして、毒を盛らせたということであるが、真相は今にわか....
「南蛮秘話森右近丸」より 著者:国枝史郎
が右近丸には、どうやら意味が解らないらしい。「それは又何故でござりますな?」 「
逝去りましてござります」 「死なられた※」と右近丸。 「父、多門兵衛尉」 「真実....
「鸚鵡蔵代首伝説」より 著者:国枝史郎
いた。 襖の間に立った男 「菊弥や」とやがてお篠は云った。 「とうとうお母様もお
逝去りなされたってねえ」 「はい」と菊弥は眼をしばたたいた。 「先々月おなくなり....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
えがある。……とはいえどうにもおかしなことだ、大先生なら去年の四月に、三宅の島で
逝去なられたはずだ!」
つぶやきながらも老売卜者は、懐しさ類うべきものもない―....
「怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
死屍は古井戸の中に捨てられたのであった。 寛文十二年二月二十一日晩方、高田殿は
逝去した。天徳寺に之を葬った。天和元年には、家断絶。世にいう越前家の本系は全く滅....
「小山内薫先生劇場葬公文」より 著者:久保栄
、喪を秘して翌朝に及び、二十六日午前六時を期して、一斉に都下の各新聞社に、先生の
逝去を発表した。 臨終の夜、築地小劇場員中、小山内先生の指名せられた第一諮問委....
「編輯雑感」より 著者:喜田貞吉
事の出来なかった事と、かねて入院加療中の発行主任古藤田喜助君の愛嬢が、六月二十日
逝去せられたが為に、同君が本誌に専なるを得なかった事とによって、遂に右の不始末を....
「茂吉の一面」より 著者:宇野浩二
たが、実に敬服しました。穂庵百穂評も誠に手に入つたものとおもひました、御母堂様御
逝去後御さびしきことと存じます、」と書いてある。それから、昭和十五年の七月十一日....