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「速く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

速くの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
であると思います。安治川があるために大阪の木津川の流れを北の方に取りまして、水を速くして、それがために水害の患《うれい》を取り除いてしまったばかりでなく、深い港....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
こから空気と水蒸気を持ち出した。そうしてこの蒸気から後に海ができた。地球の中心は速くに灼熱の状態を失っていなければならない。なぜかと言えば地心の火を養うべき空気....
画学校時代」より 著者:上村松園
かさずに出掛けて行って縮図しました。 美術倶楽部で売立てがあると聞くと、私は早速く紙と矢立てを持って駈けつけたものです。 そして、頼んではそれを写させてもら....
怪星ガン」より 著者:海野十三
たが、そこまで達するのに、地上出発いらいちょうど十二時間かかった。それいじょうに速くすることは、乗組員の生命に危険があった。 いまも加速度は、ぐんぐんふえてい....
山と雪の日記」より 著者:板倉勝宣
まいたように群がった岩燕の群の中に消える。大きな白い岩の胸のあたりに、点々として速く動く燕の群からは、チクチクという鋭い叫びが花崗岩に反響して、はい松の静けさの....
五色温泉スキー日記」より 著者:板倉勝宣
この新しい場所を教えられた帰りに宿の側で三町ばかり林の中をぬけて滑った。むやみと速くなって恐ろしいなと思うときっと倒れる。恐れては駄目だが木が列のように見え出す....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
があれが回転をはじめると、私たち人間の目には見えなくなるでしょう。つまり、あまり速く動いているものは、人間の目には見えないのです。『魔の空間』は、プロペラの回転....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
いに、あのものすごい竜神の湖水の辺へ出て了いました。こちらの世界では遅く歩くも、速く歩くも、すべて自分の勝手で、そこはまことに便利でございます。 と見ると、水....
『新訳源氏物語』初版の序」より 著者:上田敏
ようだ。 しかも時代の変遷はおのずから節奏の変化を促し、旋律は同じでも、拍子が速くなる。それ故に古の文章に対う時は、同じ高低、同じ連続の調子が現われていても、....
醜い家鴨の子」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
の。私はお前さんのためを思ってそう言って上げるんだがね。とにかく、まあ出来るだけ速く卵を生む事や、喉を鳴す事を覚える様におし。」 「いや、僕はもうどうしてもまた....
不周山」より 著者:井上紅梅
くもあった。悪戯に手を触れてみると、ただクルクル廻るばかりで、しかもその廻り方は速くなるばかりである。その藤は、泥と水にまみれて、地上をうねっているが、その様は....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
いた。」 ファラデーは前もって「ゆっくり」と書いた紙を作って置いて、講演が少し速くなり過ぎると思うと、助手のアンデルソンが傍から見せる。また「時間」と書いたの....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
亡霊は夜な夜なもとの戦場に馬を駆り、頭をさがすのである。亡霊が夜半の疾風のように速くこの窪地を通り去るのは、刻限におくれたために、大いそぎで夜明け前に墓場へ帰ろ....
橋の上」より 著者:犬田卯
足は、五歩、六歩と行くうちに、自然に調子が定まり、しかも、見よ! だんだんそれが速くなって、ほう、駈ける! 駈ける! 駈け出してしまったのだ、圭太は! 彼が駈....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
て賦したる詩歌各一首あり。 大西洋上客舟軽、遥向幾回傾。 (大西洋上に客船の足も速く、はるかに太陽の直下に向かって行く。扇風機は風を送るもその風すらあつく、氷と....