速やか[語句情報] »
速やか
「速やか〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
速やかの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
しばらく現場に停り、不幸なる駆逐艦D十五号の遺留品を出来るだけ多く収容したのち、
速やかにわれわれの跡を追うように取計《とりはか》られたい」 この指令を、高声器....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
けしかなく、寺院中に大事に秘蔵されていた。このようにして僧侶の知恵の宝物は割合に
速やかに増加していったが、その中から一般民衆の間に漏れ広がったのは実に言うにも足....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
ピーピーの飛行機では問題にならない。自由に成層圏にも行動し得るすばらしい航空機が
速やかに造られなければなりません。また一挙に敵に殲滅的打撃を与える決戦兵器ができ....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
警部は、妙なところから吹きだした風に微笑した。 「結局、すべての事件は完全に且つ
速やかに解決せられなければ、民衆の迷惑は大きいわけですからね」 「それはそうだ」....
「歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
であり、も少し広くすると、人間生命の裏打ちになっている性格の発生を、更に自由に、
速やかならしめるものでなくてはならぬ。外的に言えば人間生活の上の事情を、違った方....
「妖怪学」より 著者:井上円了
第に大運動を見るに至るは必然の理なり。けだし、コックリの仲間に婦人を一名加うれば
速やかに回転するといい、信仰者一人これに加わればたやすく回転するというも、この理....
「迷信解」より 著者:井上円了
るために、その効の見えざることがある。かかる場合に精神を慰安することができれば、
速やかに回復するに相違ない。また、病気の軽きものに至りては、精神上より妨害するこ....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
座中の一人盆に向かい、よびて曰く、「狐狗狸よ、狐狗狸よ、汝の座をここに設けたり。
速やかに来たれ」と。また曰く、「狐狗狸よ、狐狗狸よ、すでに来たらば、その兆しとし....
「昔尊く」より 著者:上村松園
ものでございますが、火になると同時にその上に、かた炭を工合よくおきますと、極めて
速やかにおきますし、随って手間どらず何の雑作もなく茶も早く、ちいんとわきます。そ....
「城」より 著者:カフカフランツ
す。この原則は、全体の優秀な組織によって正当なものとされますし、事の処理が極度に
速やかになされなければならないときには、どうしても必要なのです。そこで、ソルディ....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
あることに、今はなんの疑いもないのだった。 エセックスは最初、検事総長の任命は
速やかに許可されるものと信じて疑わなかった。女王の御機嫌のよいのを見計らってベエ....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
人曰く、これにて足れり。世人、君より政教の事情を聞かんことを欲するや切なり。君、
速やかにこれを刊布すべし。余、よって懐中日記中より日月地名を除き去り、もっぱら宗....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
上に積んである。毎日、朝から晩まで、この芋の皮ばかりむく役目のボーイがおる。その
速やかなること、一分間に二十個の大芋の皮をむくこと容易である。これは芋むきボーイ....
「黒い人と赤いそり」より 著者:小川未明
にあたって、五つの赤いそりが、同じほどにたがいに隔てをおいて行儀ただしく、しかも
速やかに、真一|文字にかなたを走っていく姿を見ました。 すると、それを見た人々....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ー河左岸に冬営中であった。 ナポレオンはかねての計画に基づき、両軍の分離に乗じ
速やかに主力をもってサボナからケバ方向に前進し、サルジニア軍の左側を攻撃、これを....