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「速急〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

速急の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
閉器を捻ったのが誰だか――御存じのはずですがね」とまず津多子を喚んで、法水はこう速急に切りだした。けれども、相手はいっこうに動じた気色もなく、むしろ冷笑を含んで....
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
、内川の秘密を知っていた。 いろいろな情報や、日々の変遷、事件が手に取るように速急に這入る機関があるだけでも、工場を兼ねていることは、内川に有利だった。支那の....
人魚謎お岩殺し」より 著者:小栗虫太郎
読み取ることができる、不思議な力でもないのなら、こうも符合したように、小六の死が速急に現われる道理がないのである――ただ一人、それも、あの怖ろしい秘密を解くこと....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
す。ただいまも申しあげましたように、危急存亡《ききゅうそんぼう》の場合、なにとぞ速急《そっきゅう》のお取りはからいを……」 「いかにも、承知いたした」 言いす....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
ったのは私です。 どう所置をして好いか分らない。後刻ともいわさず、今が今という速急な話……こうして困じ果てて考えている時間さえも今の人の話の容子では危ないほど....