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速記
「速記〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
速記の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
昭和十五年五月二十九日京都義方会に於ける講演
速記で同年八月若干追補した。 戦争は武力をも直接使用して国家の国策を遂行する行....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
は先手をうった。 「すると本庁では事件を猛烈に重大視しているのですネ」 と、早
速記者の一人が酬いた。 「犯人は精神病者だということですが、そうですか」 と、....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
モをひらいて、鉛筆をにぎっていた。三根夫が見たとき、帆村はメモのうえに書きつけた
速記文字を熱心に見入っていた。 「おじさん。たいへんなことがおきたものですね」 ....
「五色温泉スキー日記」より 著者:板倉勝宣
車で五色に向かった。以下記するところは虫の言い草で決して僕の考えでない。僕はただ
速記者として忠実に筆記するのみである。 三人の服装を見ると、ジラフのような小池....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
て、十二時を合図に散会。秋雨|瀟々、更けても降り止まなかった。 この日の講話が
速記者幾人によって
速記されていたことを知っているので、わたしはその後に青蛙堂を訪....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
、同業者間にも大師匠として尊敬されていた。 明治十七、八年の頃とおぼえている。
速記術というものが次第に行なわれるようになって、三遊亭円朝口演、若林|坩蔵
速記の....
「昨日・今日・明日」より 著者:織田作之助
でも、歌はおきらいなのでしょう?」 微笑していた。 「いや、あれは取消しです。
速記録から除いて貰いましょう。本員の失言でした」 「まア」 「あはは……。僕いま....
「中毒」より 著者:織田作之助
て、泣きだした。T・Iも「K君、よく来てくれた。おれは会いたかったよ」と泣いた。
速記者があっけに取られていると、二人は起ち上って、ダンスをはじめた。ダンスがすむ....
「武田麟太郎追悼」より 著者:織田作之助
は私の「夫婦善哉」という小説を、文芸推薦の選衡委員会で極力推薦してくれたことは、
速記に明らかである。当時東京朝日新聞でも「唯一の大正生れの作家が現れた」という風....
「妖怪学一斑」より 著者:井上円了
典 『教育報知』第二七一号、明治二四(一八九一)年七月四日、二―七頁、尾張捨吉郎
速記。....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
な記事文や論説を言文一致で試みた者もあった。同時にこれより三、四年前に発明された
速記術がその頃|漸く実際に応用されて若林|※蔵の功労とを無視する事は出来ない。 ....
「明治の文学の開拓者」より 著者:内田魯庵
た時より較やおくれて南伝馬町の稗史出版社(今の吉川弘文館の横町)から若林※蔵氏の
速記したのを出版したので、講談
速記物の一番初めのものである。私は真実の口話の
速記....
「変身」より 著者:カフカフランツ
扱う洋品店のためのしゃれた下着類をぬっている。売場女店員の地位を得た妹は、晩には
速記とフランス語との勉強をしている。おそらくあとになったらもっといい地位にありつ....
「松の操美人の生埋」より 著者:宇田川文海
に非ず、然れども其の人の感情を動かすの深浅より言えば文章遠く演説に及ばず、且近来
速記術世に行われ演説をそのまゝ筆に上して世に伝うの便を得たり、親しく耳に聞くと、....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
あったためであろう。僕はまたその家の近所に今村次郎という標札を見付け、この名高い
速記者(種々の講談の)に敬意を感じたことを覚えている。―― 僕は講談というもの....