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「速達郵便〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

速達郵便の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
列車」より 著者:太宰治
ざまざと微笑をふくめて、しかし、と考え込んだ。 それから四五日して私は汐田から速達郵便を受け取った。その葉書には、友人たちの忠告もあり、お互の将来のためにテツ....
青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
「速達!」 三月三日の午ごろに、一通の速達郵便がわたしの家の玄関に投げ込まれた。 拝啓。春雪|霏々、このゆうべに一会....
不審庵」より 著者:太宰治
必ずという文字は、利休の「客之次第」の秘伝にさえなっているのである。私は先生に、速達郵便でもって御礼状を発した。必ずという文字を、ひどく大きく書いてしまったが、....
理想の女」より 著者:豊島与志雄
でいった。……とは云え、いつもはそれきりで済むのであったが、不幸にも、丁度その時速達郵便が玄関に投げ込まれた。「速達!」という配達夫の声に、「はい。」と秀子は答....
幻の彼方」より 著者:豊島与志雄
から叔父の家まで来いとした。叔父――東京に居る唯一の近い親戚――へは大体のことを速達郵便で知らした。縁遠い親戚が一つと秋子の親しい友人が四五あったが、それには別....
女と帽子」より 著者:豊島与志雄
ばかりしていたじゃありませんか。そして翌朝になると、波江さんから電報が来、やがて速達郵便が来て、今日は行かれなくなったが、明後日の午後七時に御待ち合せしたい、一....
白い朝」より 著者:豊島与志雄
くて、愉快じゃないか。」とチビは感心しています。 ところが今朝早く、常見からの速達郵便が届いて、昨夜一晩寝て考えた上のことだが、期限はお待ちするけれど、ついて....
祭の夜」より 著者:平林初之輔
どかりと署長室の椅子に腰をおろして一休みしようとしていたとき、受付の巡査が一通の速達郵便をもってきました。 署長は、ものうげに封を切って読みはじめました。非常....
華やかな罪過」より 著者:平林初之輔
がして、いてもたってもいられませんでした。 ところが、その日の午《ひる》過ぎに速達郵便が着きました。表には差出人の名は書いてありませんでしたが、妾はすぐにあの....
鉄の規律」より 著者:平林初之輔
。 おまけに、死体解剖の結果がわかったとほとんど同時刻に、医師の見解を立証する速達郵便が警視総監宛で届いた。 我が党は、中央執行委員より、東亜局長暗殺の命....