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「造化〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

造化の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
梓川の上流」より 著者:小島烏水
、夭死《わかじに》をしてしまう、それを冷たい眼で見て、いつか有《あ》らゆる生物が造化の大作《マスタアピース》の前に俛首《うなだれ》て来ることすら知らずにいる、知....
幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
にも美人で、作り直す事が勿体ない、見る影もない醜婦にする事は容易ですが、それでは造化の美術を傷つける様な者で天に対して恐れが多い、何うか天然の美術を傷つけぬ様に....
妖僧記」より 著者:泉鏡花
みならむには、一般|乞食と変わらざれども、一度その鼻を見る時は、誰人といえども、造化の奇を弄するも、また甚だしきに、驚かざるを得ざるなり。鼻は大にして高く、しか....
学生と生活」より 著者:倉田百三
のだからだ。 恋愛を一種の熱病と見て、解熱剤を用意して臨むことを教え、もしくは造化の神のいたずらと見てユーモラスに取り扱うという態度も、私の素質には不釣り合い....
女性の諸問題」より 著者:倉田百三
花を咲かすための手段ともとれる。恋愛はやはり人生の開花であると見るべきだ。女性の造化から与えられているさまざまの霊能が恋愛の本能の開発する時期に同時に目をさまし....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
にこんなに乱暴になりますよ」 上上の機嫌で囁き、歌い、 生きている身を楽しまん。造化の神よ、現世の神よ、 五官を統る神様よ。 まだ私の歌い終わらないうちに、私....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
は人気を博さない。こうした子供の性慾は醜いというよりも可笑しなことと言うべきだ。造化のいたずらとも言うべきものだ。私はある日美しい浮世絵(私たちは江戸絵と言った....
良夜」より 著者:饗庭篁村
版職より出たり、必竟学問を字を習い書を読む上にのみ求めんとせしは我が誤ちなりし、造化至妙の人世という活学校に入りて活字をなすべしと、弱りたる気を自ら皷舞して活発....
」より 著者:犬田卯
ゆかれたって足りやしねえから。」 ふと、大仰に言っている声に振り向くと、それは造化の神が頭部を逆に――眼鼻口は除いて間違えて付けたのではないかと思われるほど頬....
層雲峡より大雪山へ」より 著者:大町桂月
人夫は望むがままに待たしておきて、なお釣らしめ、進んで小箱という処に至る。さても造化は変化を極めたるもの哉。石狩川も小箱に至りては、幅僅に十間、両崖の高さは三、....
活人形」より 著者:泉鏡花
奪いぬ。時に取りては千金にも勝りたる獲物ぞかし。これあらば赤城家へ入込むに便あり造化至造妙と莞爾と頷き、袂に納めて後をも見ず比企が谷の森を過ぎ、大町通って小町を....
西航日録」より 著者:井上円了
ぶ。その地海岸にそい、およそ一マイルほどの間、一定の角石をもって天然の庭を築き、造化の妙を示せり。その石、あるいは五角なるあり、あるいは六角ないし八角なるあり、....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
されて、千年朽ちざる書と知ったのである。) 探古感殊深、読書窓下当年燭、照到天人造化心。 (残された跡を探して古屋のかたわらに座し、今を考えいにしえをおもって特....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
い。火※も好い。岩組なども結構です。 鳥もお飛ばせなさい。獣もお駈けらせなさい。造化万物何から何まで 狭い舞台にお並べ下さい。 さて落ち着きはらって、すばしこく....
洛北深泥池の蓴菜」より 著者:北大路魯山人
である。 これを水中で見ると、そのかわいい芽が水色の胞衣に包まれている。それは造化の神の教えによって分泌する粘液体である。このぬめぬめの粘液体が厚くじゅんさい....