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造営
「造営〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
造営の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鼻」より 著者:ゴーゴリニコライ
カザンスキ大伽藍――アレクサンドル一世が当時の著名な建築家ウォロニヒンをして
造営せしめた大伽藍(一八一一年竣工)で、優美な円頂閣やコリント式の豪華な柱廊に結....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
見えるそのお来客の接待場所は、ついふた月ほどまえに松平伊豆守がわざわざそのために
造営さしたお庭つづきのお濠《ほり》ばたの、ほんとうに文字どおりお濠ばたの数寄《す....
「乱世」より 著者:菊池寛
とは、全然徒労になる。その上、そこまで官軍に反抗するとなると、藩祖楽翁公が禁裡御
造営に尽された功績も、また近く数年|禁闕を守護して、朝廷に恪勤を尽した忠誠も、没....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
メク(Jarolimek)の調べたところによると、ケオプス金字塔の建築者は、その
造営に当っていわゆる黄金截(〇・六一八)の比例を使ったらしいが、それにはともかく....
「応仁の乱」より 著者:菊池寛
。大体彼は建築道楽で、寛正の大飢饉に際し、死屍京の賀茂川を埋むる程なのに、新邸の
造営に余念がない。 彼の豪奢の絶頂は、寛正六年三月の花頂山の花見宴であろう。咲....
「四条畷の戦」より 著者:菊池寛
、余りにも公卿第一の夢の実現に急であった。窮迫した財政の内から、荘厳なる大内裏の
造営を企てたりした。其他地方官として赴任した彼等の豪奢な生活は、大いに地方武士の....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
あろうか。藤原宮は持統天皇の四年に高市皇子御視察、十二月天皇御視察、六年五月から
造営をはじめ八年十二月に完成したから、恐らくは八年以後の御製で、宮殿から眺めたも....
「戦後新人論」より 著者:坂口安吾
人力の限りをつくして、当時最大の豪奢を狙い、華美をつくしたもので、日光の東照宮の
造営精神と異るところはなく、雅叙園の建築精神と異るところもない。 落語とても、....
「取返し物語」より 著者:岡本かの子
ては相当な構えの建築物の棟である。花道から舞台を通って御影堂の塀横に行きつく道は
造営の材料を運ぶ為めに新しく造ったもので、里道よりはやや広く、路面に人々の踏み乱....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
陶黙止難しといえども、義経はすでに誅せられ、ことに今年は造大神宮の上棟、大仏寺の
造営等、種々の差障りあるのゆえをもって依然としてお許しがなく、せめては本年だけ猶....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
この講堂が、現に天平十九年に存在しないという確乎たるこの事実は、当時なお七堂伽藍
造営の途中であった事を証明するものでなくて何であろう。同年の大安寺資財帳にも東西....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
かったので、その望みは空しくなった。 建保六年、二十七歳の年、正月には閑院内裏
造営の恩賞として権大納言、三月|左近衛大将、十月内大臣、十二月右大臣に昇り、この....
「えぞおばけ列伝」より 著者:作者不詳
活を送ることができるようになるという. 大昔,創造神コタンカルカムイが,国土を
造営して,木でも,草でも,獣でも,魚でも,虫けらでも,残るところなく造りおえて最....
「春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
十年にも足らぬほどの就封に過ぎなかったが、その間にも菩提寺として、ここに泰安寺を
造営したのであった。この寺は俗に秋元家の巾着寺といわれて、転封ごとに腰巾着のごと....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
に無理はない。彼らは堂上家に巨額の献資をあえてして、まずその宿神たる奈良坂春日祠
造営費を大和全国の夙村に賦課するに至ったのであったと察せられる、そしてこれに反抗....