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造幣局
「造幣局〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
造幣局の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「朝の風」より 著者:宮本百合子
見えなくなって、後に長いコンクリート塀に囲まれた幾棟かの建物が完成した。そこには
造幣局が出来たのであった。 そうなると、改正道路から見る原っぱの眺望も初めの頃....
「贋紙幣事件」より 著者:甲賀三郎
にしてあるそうだ。この紙幣の発行は日本銀行だけれども、拵えるのは印刷局だそうだ。
造幣局と云うのは、金貨や銀貨や銅貨を造る所だそうだ。紙幣は贋が中々出来ないように....
「落ちてゆく世界」より 著者:久坂葉子
下さい。他の云った値が家より高けりゃ、その価にしますし……。主人に内緒ですけど、
造幣局へ持って行ってでしたら一番高く売れますよ、我々も結局
造幣局へ持って行くんで....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
にいた私の母の妹が、藤木の家が気楽だからと荷物をおいて宿にしていた。土佐の藩士で
造幣局に出て、失職して千葉の監獄の監守になり、後に台湾で骨董《こっとう》商と金貸....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
黒い立派な大きな門をもったこの邸の構内には、藤島さんという、伯父には長官にあたる
造幣局のお役人のお宅があった。竹柏園《ちくはくえん》佐佐木信綱《ささきのぶつな》....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
に、影も形もないように吹き飛ばしてしまうといいのだ。そうしたら、金や銀がどれだけ
造幣局へ流れこむことだろうな!」
「なんのために吹き飛ばすんです?」とイワンが言....
「白銅貨の効用」より 著者:海野十三
ーとして、他のエネルギーに変換出来る。」 などというであろうが、それは忠実なる
造幣局のお役人と同じ考えに等しく、全くもって十銭白銅貨の極く一部の効用を指したも....
「経済学及び課税の諸原理」より 著者:吉田秀夫
惹起されたものである。銀行は――そう考えられるであろうが、――地金を鋳造のために
造幣局に送る以外に、ギニイ貨を取得する方法を有たないから、常にその戻って来た銀行....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
金座《きんざ》 金座は、俗に、お金改所《かねあらためどころ》ともいって、いまの
造幣局《ぞうへいきょく》。 日本橋、蠣殻町《かきがらちょう》二丁目にある銀座が....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ハム(人)Graham. トーマス・グラハム。一八〇五―六九。化学者。大学教授、
造幣局長となる。 クレメント(人)〔Cle'ment.〕 フランス人。 クルトア....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
納をなさしむ。すべて州立、公立にかかるものは、一切入場料を徴集せず。議院、病院、
造幣局、市場、市庁等は外部より一覧す。議院はみるに足らず、市庁は広大なり。つぎに....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
くままにどこにでもついて行くという気になっていたのであった。 二人は網島から、
造幣局の河岸のほうまで歩いて、よき死に場所をと尋ねた。 ここと思うたところには....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
け出したのである。 数時間あてもなく、うろついているうちに、私は龍山の度司部(
造幣局)のあたりまできていた。みるとアン巻きを朝鮮人に売っている鼻の欠けた日本人....