造物主[語句情報] » 造物主

「造物主〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

造物主の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
至は身の廻りの世話をするか、甚だそれが気にかかることでしたが、天はなかなか洒落た造物主です、いともうれしい事に、この変り者はいち人の妹を与えられているのでした。....
ルバイヤート」より 著者:小川亮作
て誰にはっきり答えられよう―― われらはどこから来てどこへ行くやら? 11造物主が万物の形をつくり出したそのとき、 なぜとじこめたのであろう、滅亡と不足の....
残されたる江戸」より 著者:柴田流星
してやれば、かれらの子孫の蕃殖をもお手伝いする。虫どもに言わしたら、これが吾々の造物主とあがめ奉るかも知れない。 さあれ人間が手づくりの虫は命も短く、地体が達....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
るならば、私は恋は人間の原型を完成せんとする願いではあるまいかと思う。すなわち、造物主の胸の奥に人間の原型があって、地上の男女は各々それ自身では欠けたるものであ....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
ない、人の身体は大切のものじゃ、分らんか、この肉体というものは容易なものではない造物主より賜わる処の此の肉体は大切なものじゃ」 市「誰が呉れやした、虚言ばかり吐....
太陽系統の滅亡」より 著者:木村小舟
ういう理由で出来たか、ただ訳もなく出来るはずはござらぬ、何としてもこれは神、即ち造物主の創造に帰するの外はない、如何にというに、神は吾人の想像し得ぬ永劫の昔から....
人工心臓」より 著者:小酒井不木
に至ったのです。いや、神様などという言葉はあなたに御気に入らぬかも知れませんが、造物主とか何とか言うより、早わかりがすると思いますから、まあ我慢して聞いて下さい....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
憺する現状を見るものは誰でも気の毒になって催促し兼ねたそうだ。池辺三山が評して「造物主が天地万物を産出す時の苦み」といったは当時の二葉亭の苦辛を能く語っておる。....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
説くがごとき怪誕妄説は信ずべからずといえども、かのユニテリアン宗に立つるがごとき造物主あるの説は、はなはだ道理あるに似たり、いかん。政教子曰く、その説はなはだ道....
西航日録」より 著者:井上円了
うに美しい。近くの山はほほえむがごとく、遠くの山は眠るがごとくもの静かにみえる。造物主にいかなる意図があるかはわからぬが、一幅の画がスイスの北の天にかけられてい....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
らしきもの〈飛行機〉があって人はみずから飛ぶ。神秘の奥深いところに道をきり開き、造物主の秘中の機械を発明した。かくのごときことどもを喜びつつ私は欧州の野を歩きま....
天を怖れよ」より 著者:小川未明
取扱って来たのです。こうしたところには、彼等の天性の美を見ることも出来なければ、造物主が彼等によって示さんとした天賦の叡智、敏感、正直さというようなものも、つい....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
せん。中には「頼みもしないのにこんなみじめな世の中へ生んで貰って、もしこの世界の造物主とやらが見つかったら、一言恨みを言ってやる」などと言う人さえあります。 ....
ベートーヴェンの生涯」より 著者:ヴェーゲラーフランツ・ゲルハルト
いにしろ、次第によい方へ赴くだろうというのだが。――実際たびたび僕は自分の存在と造物主とを呪った〔〕にさえも。ただ君にだけうち明けるのだ。僕の病気について君が手....
序に代えて」より 著者:北大路魯山人
たびにそう思います。 よい材料を殺して、つまらないものにしてしまうのは、第一、造物主に対して、済まぬことであり、罰が当るでしょう。自分としても損失であり、恵ま....