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造語
「造語〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
造語の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
であるスケッチ帳と、君の文字との間には一|分のすきもなかった。「感力」という君の
造語は立派な内容を持つ言葉として私の胸に響いた。「山ハ絵ノ具ヲドッシリ付ケテ、山....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
、封内民人大幸福一也、因記《よって》二其事於冊尾一云。 四七 大木司法卿の
造語造字案 法は国民意識の表現であるという位であるから、一国の法を他国に継受す....
「大阪を歩く」より 著者:直木三十五
(誰が云ったのか知らないがこういう言葉があったように思う。無かったとしたら、僕の
造語だが中々うまいことをいう)、尖端的な飛行機発着場への道として――それは、道で....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
比されるべきものはアカデミシャニズムとでも云うものである筈だ。アカデミズムという
造語は一つの社会現象として理解するに欠ける処がある証拠なのだ。 ジャーナリズム....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
からではない。寧ろそれが抽象的な論理的合理性をさえ有っていないからなのだ。生硬な
造語や文法的な杜撰はその一徴表にすぎなかったので、その根柢にある観念そのものが元....
「百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
割が三角形になって居る、家々の破風の形によく似て居る、そこが栄五郎ボッチの形容新
造語であるらしい。 亀先生は生《は》えぬきの百姓の子で、どちらから云っても学問....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
は見のがしてはならない。 それから、結句の、「来向ふ」というようなものでも人麿
造語の一つだと謂っていい。「今年経て来向ふ夏は」「春過ぎて夏来向へば」(巻十九・....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
又おのずから歩み出しているわけですから。生活の物音の複雑さがね。複雑怪奇という新
造語の流行される今日ですから。
長篇小説とワイワイ云っていたかと思うと、曰ク「....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
スパルタの良人でしょう。スパルタ人の母とか妻とか云う表現はあったが、これは私の新
造語にしろ、スパルタの良人というものもあるわね。すこしは同感でしょう?
ところ....
「笑について」より 著者:岸田国士
」「嘲笑」、「大笑い」「哄笑」「爆笑」などという新語もあります。「微苦笑」という
造語も言えば一般に通用すると思います。「馬鹿笑い」「含み笑い」「しのび笑い」「追....
「東京文壇に与う」より 著者:織田作之助
郷となつかしがるのはいかにも年寄じみて見えるだろう。けれど、思想のお化けの数が新
造語の数ほどあって、しかも、どれをも信じまいとする心理主義から来る不安を、深刻が....
「詩語としての日本語」より 著者:折口信夫
方は、「くちをよす」或は、「くちよせ」であった。こういう風に、古語の不|穿鑿と、
造語欲から出来たものもある。山脈を「やまなみ」と言う事は、後に短歌にも広く用いら....
「俳人蕪村」より 著者:正岡子規
べし。しかれども百年後の今日に至りこの語を襲用するもの続々として出でんか、蕪村の
造語はついに字彙《じい》中の一隅を占むるの時あらんも測りがたし。英雄の事業時にか....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
名遣いから手爾於波、漢字の正訛、熟語の撰択、若い文人が好い加減に創作した出鱈目の
造語の詮索から句読の末までを一々精究して際限なく気にしていた。 二葉亭時代の人....
「イエスキリストの友誼」より 著者:新渡戸稲造
Virtue という。といってもこれは熟した語ではない。ただ私が思い付いた一種の
造語にすぎないものだからちょっと此処に断りをしておく。 幾度も前に繰り返したよ....