逢坂の関[語句情報] » 逢坂の関

「逢坂の関〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

逢坂の関の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
出家とその弟子」より 著者:倉田百三
私はうれしゅうございます。一生に一度はお目にかかりたいと祈っていました。 同行三逢坂の関を越えてここは京と聞いたとき私は涙がこぼれました。 同行四 ほんになかな....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
一 過ぐる夜のこと、机竜之助が、透き通るような姿をして現われて来た逢坂の関の清水の蝉丸神社《せみまるじんじゃ》の鳥居から、今晩、またしても夢のよう....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
で、これが本歌になって模倣せられたのは、その後世ぶりが気に入られたものである。「逢坂の関の清水にかげ見えて今や引くらむ望月の駒」(拾遺・貫之)、「春ふかみ神なび....
桜花を詠める句」より 著者:杉田久女
をつづる遅桜を描いて、晩春の詣でる人も少いみささぎの森厳な空気をよく出している。逢坂の関ふきもどせ花の風 すて女 女とていかにあなどる花の風 簪 簪はたし....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
う盲人が草庵を結んで住み、かの有名な「これやこの行も返るも別れつヽ知るも知らぬも逢坂の関」という歌を詠んだということが言い伝えられている。 さて上の歌に詠みこ....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
旅は至って無事だった。ただ恨みは、近江の湖畔へ出ても、瀬田の唐橋を渡っても、また逢坂の関を越えても、とうとう武蔵の消息はわからないでしまったことである。 年暮....