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「連判状〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

連判状の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
るや否や主人は急に気軽になる。責任さえないと云う事が分っておれば謀叛《むほん》の連判状へでも名を書き入れますと云う顔付をする。加之《のみならず》こう知名の学者が....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
べく出かけた。薄曇りした晩秋の寂しい午後である。 品川堀に沿うて北へ歩む。昨日連判状を持って来た仲間の一人が、かみさんと甘藷を掘って居る。 「此処らも予定地の....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
もうこっちのものよ」 「そうして、我々仲間をみんな誘惑して、胆吹王国の一味徒党の連判状にしようなんて罪が深い!」 「ですけれど、むりやりに首に縄をつけてもという....
黒百合」より 著者:泉鏡花
んの手先の小使だ、幾らも、お前さんの相談相手があるんだから、奮発をしてお前さん、連判状の筆頭につかないか。」 意気八荒を呑む女賊は、その花のごとき唇から閃いて....
四十八人目」より 著者:森田草平
異議なく開城、そのじつ仇討ときまった際は、彼はまだ江戸に居残っていたので、最初の連判状には名を列しなかった。が、その年の暮に大石内蔵助が、かねて城明渡しの際|恩....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
おまけに切支丹信仰の証拠が現れ、外国を手引きするとか、内乱の準備とおぼしき品々や連判状のようなものまで現れたそうだが、これは当時の伝説で、事実ではなかろうという....
正雪の遺書」より 著者:国枝史郎
。この他奥村八右衛門をもって訴人致させましたその際に、お手許に迄差し出したはずの連判状に記されてある頭立ったる数十名の者は、いずれもそれぞれ何等かの方面の達人な....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
それも無数に!」――では、あるいは巻き奉書は、徳大寺家を盟主とした倒幕の志士の連判状かもしれない。ところで美作は同じく今宵、綴じ紙についてもいっている。「秘密....
怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
出て、その中に又黒塗の箱が有り、それには武田家の定紋染めたる旗|一旒に一味徒党の連判状、異国の王への往復書類などが出たとある。これは又、上野介が小細工という説も....
水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
参りました』 『何んです、それは?』 『一語申上げれば御解りでしょうが、二十七人連判状の件です』 『アッ、そうですか!』 ルパンが眼前に閉された垂帳は豁然とし....
なりひら小僧」より 著者:山中貞雄
と主膳。主膳が、 T「娘をこの雲霧主膳に呉れぬその時は」 と云って、 T「此の連判状を奉行所へ差し出すぞ」 エッと源兵衛顔色蒼白となる。 T「さすれば源兵衛....