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「連勝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

連勝の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
酒中日記」より 著者:国木田独歩
、又これぞという心配もなく日を送っていた。 ところが日清《にっしん》戦争、連戦連勝、軍隊万歳、軍人でなければ夜も日も明けぬお目出度《めでた》いこととなって、そ....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
啓|愈《いよいよ》御多祥|奉賀候《がしたてまつりそろ》回顧すれば日露の戦役は連戦連勝の勢《いきおい》に乗じて平和克復を告げ吾忠勇義烈なる将士は今や過半万歳声|裡....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
夜々陸に海に心は馳せて、世には要なしといえる浪子もおどる心に新聞をば読みて、皇軍連勝、わが父息災、武男の武運長久を祈らぬ日はあらざりしなり。 九月末にいたり、....
大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
力の大軍がニヱメン河を横断してロシアの陣営へ向っていった。しかし、今や彼らは連戦連勝の栄光の頂点で、尽く彼らの過去に殺戮《さつりく》した血色のために気が狂ってい....
碁の手直り表」より 著者:菊池寛
意外にも、僕が一目の勝であった。その後、直木の碁は非常に粗雑になって、四番自分が連勝した。そして、三目になった。ところが三目でも自分が勝った。二月の初旬に、彼は....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
くら》い、完全に抑え込まれてから、銚子の黒灰の素人相撲《しろうとずもう》では連戦連勝を、またこの白雲の助言によって土をつけられてしまった。 他の何者に対しても....
呉清源」より 著者:坂口安吾
ばぬ。 私は昨年十二月、木村升田三番勝負の第一局の観戦に名古屋へ行った。木村に連勝のあとであり、順位戦に一位となったあとでもあり、木村何者ぞ、升田の心は、いさ....
自警録」より 著者:新渡戸稲造
に背《そむ》く事あるときはかくかくすると予《あらかじ》め覚悟なくてはならぬ。連戦連勝は、いかなる国の歴史、いかなる勇将の伝記においても、永続した戦役《せんえき》....
鴉片を喫む美少年」より 著者:国枝史郎
貶いろいろあるが、人物であることは疑いなく、この男の参謀戦略によって、英軍は連戦連勝し、清国は連戦連敗しているのさ。 僕達二人は鴉片を喫わず、永いことそんなよ....
安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
選手の側の話である。 以上のレース経過をたどって、山際さんの犬とデンスケの犬で連勝式一二着と相なったが、本命の魚屋と対抗の八百屋と、その他の入賞候補の注意犬が....
モルガンお雪」より 著者:長谷川時雨
たので、忙《せわ》しなく接していた。恰度《ちょうど》日本は、露国との戦争に、連戦連勝の春だったので、草川の家の軒にも、日米の国旗を掲げて、二人は賑《にぎや》かな....
初看板」より 著者:正岡容
きも楽になってまいりました。そうして明治二十八年一月、そうちょうど日清戦争の連戦連勝というときで、ですから今夜のような晩にはいっそう私は思い出されてならないので....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
清戦争の場は妙な格好をした軍人が大勢出るので打ち毀してしまった。歌舞伎座の「海陸連勝日章旗」は桜痴居士の作、これは大鳥公使の談判から原田重吉の平壌玄武門先登を脚....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
空想であり、なにが現実であるかもわからぬ混迷に陥っていった。 彼の軍隊は、連戦連勝で、いたるところのイギリス居留民に歓呼をもって迎えられた。彼はレインスタアか....
明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
会津※明治組重」という日清戦争劇を上演。 ○十一月、歌舞伎座にて日清戦争劇「海陸連勝日章旗」を上演。菊五郎の原田重吉が玄武門破り、不評。 ○一月、新富座の中幕「....