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「連合い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

連合いの前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
新世帯」より 著者:徳田秋声
た。三番目に見栄えのしない小躯のお作が、ひょッこりと降りると、その後から、叔父の連合いだという四十ばかりの女が、黒い吾妻コートを着て、「ハイ、御苦労さま。」と軽....
」より 著者:徳田秋声
に腐心したりしていたという、その叔父の様子なども目に見えるようであった。自殺した連合いは、どんな女だったろうと想像されたり、叔父と甥との体に、同じ血が流れている....
一九三四年度におけるブルジョア文学の動向」より 著者:宮本百合子
の作のように、生活への愛に満されているのでもない、ずるずるべったりの売笑婦とその連合いとの生活を描く作者の心境に対してはっきりした軽蔑を示し得なかった事実である....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
る役目、手形のない者は通すことならぬ」 「それではわたしが困ってしまいます、もし連合いにでも亡くなられてしまったら、わたしは死目《しにめ》に会えないじゃございま....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
い、木下藤吉郎と申します、あれが今、長浜におりまして、わたくしの従妹《いとこ》の連合いになっておりますので」 「木下藤吉郎」 聞いたような名だ! と、黒い姿が....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
観に落ちかかっているかといえば、その内容は複雑怪奇で、一概には言えないけれども、連合いを亡くしたということも、その有力な原因の一つには相違ないのです。 連合い....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
白米が八分目ばかり。手を入れてみたが、ザックという手ざわりのほかには異状がない。連合いの方はと、とじ蓋をとって見ると、割れ鍋の中に竹皮包の生々しい一塊、これも味....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
てしまうその責任が、この駒井にありはしないか、世が世ならば、そなたのために、よき連合いを求めて、立派な家庭の人として仲立《なかだち》して上げるべきはずなのに、そ....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
だされた。源氏や万葉のお講義、その他の物語のこともあった。先生の奥様が、母の妹の連合いの上官で、官舎であったのかどうか、おなじ猿楽町の、大きな門のある構内に、お....
探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
紙が来て、ことしの暑中にはぜひ一度遊びに来てくれということでした。三津子さんのお連合いは林学士で、ある地方の小林区署長を勤めていらっしゃるのでございます。その官....
平造とお鶴」より 著者:岡本綺堂
ない。係りの役人の取調べに対して、おすまはこういう事実を打明けた。 「わたくしの連合いは大沢喜十郎と申しまして、二百五十石取りの旗本でございましたが、元年の四月....
地上」より 著者:島田清次郎
まで育てあげるのはどうしてなか/\並大抵な苦労じゃないのですわね。ほう、そしてお連合いはいつ頃亡くなりなすったので」 「もう十一、二年にもなりますでしょうか」 ....