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「連名〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

連名の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
走の結果、翌日の新聞紙の広告欄には、二段抜きで、知事令夫人以下十四五名の貴婦人の連名で早月親佐《さつきおやさ》の冤罪《えんざい》が雪《すす》がれる事になった。こ....
無名作家の日記」より 著者:菊池寛
それは、山野から受けたそれよりも、もっと不快なしかも現実的なものであった。同人の連名を見た時に、俺はとうとうやつらに捨てておかれたと思った。俺はどれほど嫉妬に燃....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
を少し書く。 ◯江戸川さんより速達あり、延原氏へ贈る座蒲団は、江戸川さんと小生の連名とする事に相談あり。値は一千円位。小生病気につき現品見つけ方及び送り方は全部....
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
)頃から夜にかけて催されることになって、大きい桜のさいている茶屋の門口に、太夫の連名を筆太にかいた立看板が出ているのを見ると、そのうちに桐畑の喜路太夫の名も麗々....
陽炎座」より 著者:泉鏡花
ように視められた。が、近附いて見ると、坂東、沢村、市川、中村、尾上、片岡、役者の連名も、如件、おそば、お汁粉、牛鍋なんど、紫の房の下に筆ぶとに記してあった…… ....
湯女の魂」より 著者:泉鏡花
居所も知らさないでいた篠田は、蒼くなって顫え上ったと申しますよ。 これから二人連名で、小川の温泉へ手紙を出した。一週間ばかり経って、小宮山が見覚のあるかの肌に....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
き取れなかった。彼女は大勢が唯うろたえているうちに息を引き取ってしまった。町役人連名で訴えて出ると、すぐに検視の役人が来た。お寅の傷口は鋭い匕首のようなもので深....
獄中消息」より 著者:大杉栄
』の読者に端書を出すぐらいのことは是非やるがいい。もっとも、足下と守田との二人の連名で、責任ある購読勧誘状にしてもらいたいと思うが。それと幸い『二六』の人が大勢....
子をつれて」より 著者:葛西善蔵
た。Yの父が死んだ時、友人同士が各自に一円ずつの香奠を送るというのも面倒だから、連名にして送ろうではないかという相談になって(彼はその席には居合せなかったが)そ....
赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
この間も僕は大連に対する観察を怠ろうとはしなかった。僕達の室の窓からよく見える大連名代の大広場に、大島大将の銅像が此方へ背中を向けて突立っていることや、その大広....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
名題や役割以外に、狂言作者や、チョボの浄瑠璃を語る太夫や、長唄の一座や、それらの連名を記入してあることで、普通の番附には狂言作者の名などを記さないのが例である。....
飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
でも鎌倉時代の中葉、北條時宗頃の人でしたろう。蒙古退治の注進状の中に、確か此人の連名もあったかと思いますが……。いや、それは調べれば直に判ります。何しろ、面白い....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
争った。ホワードは海軍卿であり、エセックスは伯爵である。どちらが高位であろうか?連名で女王に奉る報告書に署名するときなど、エセックスが、ペンを引ったくってまず自....
エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
太郎左衛門義、享保十二未年棟付御改帳に、見懸人穢多候に付、右の通付上申候。(家族連名略) 一、壱家 吉兵衛 歳四十六 此者....
旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
たところまで書いてあるのである。この書は表面日蓮遺弟の、いわゆる六老僧なるものの連名著作となっておって、しきりに日蓮の聖徳を讃嘆したげに見せかけながら、内実は裏....