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連城
「連城〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
連城の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蘭学事始」より 著者:菊池寛
といった。 四人は、手を打って欣びあった。玄白の目には涙が光った。彼の欣びは、
連城の玉を獲《と》るよりも勝《まさ》っていた。 が、神経《シンネン》などという....
「号外」より 著者:国木田独歩
報、四月二十八日午後三時五分発、同月同日午後九時二十五分着。敵は靉河右岸に沿い九
連城以北に工事を継続しつつあり、二十八日も時々砲撃しつつあり、二十六日|九里島対....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
こともあった。その日は第二軍が遼東半島に上陸した公報の来た日で、一週間ほど前の九
連城戦捷とともに人々の心はまったくそれに奪われてしまった。街道にも町にも国旗が軒....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
手に鶏を縛るの力なくして、秦廷に強勢の昭王をやりこめ天下に二つとない和氏《かし》
連城の玉を全うして還ったは、大枚の国費で若い女や料理人まで伴れ行き猫の欠《あくび....
「王成」より 著者:田中貢太郎
珍宝で、千両の価があるのじゃ。」 「大王には宝ではございますまいが、私に取っては
連城の璧でも、これにはおっつかないと思っております。」 「それはどういう理由じゃ....
「連城」より 著者:田中貢太郎
えていった。 その時|史孝廉という者があって一人の女を持っていた。女は幼な名を
連城といっていた。刺繍が上手で学問もあった。父の孝廉はひどくそれを愛した。
連城の....
「促織」より 著者:田中貢太郎
った。成は大喜びで篭へ入れて帰った。 成の一家は喜びにひたされた。それは大きな
連城の璧を得た喜びにもまさっていた。そこで盆の上に伏せて飼い、粟や米を餌にして、....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
毒を流し来る 里見義実 百戦孤城力支へず 飄零|何れの処か生涯を寄せん
連城且擁す三州の地 一旅俄に開く十匹の基ひ 霊鴿書を伝ふ約あるが如し 神竜海を攪....
「東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
ありますが、これは多くはシナで述作せられたものがシナには殆どなくなった。で赤松|
連城師、南條文雄博士が日本でかかる註釈を写して次第にシナに送って、そして南京の楊....
「上野」より 著者:永井荷風
即事二首篠池作なるものを載せている。其一に曰く「一臥茅堂篠水陰。長裾休曳此蕭森。
連城抱璞多時泣。通邑伝書百歳心。向暮林烏無数黒。歴年江樹自然深。人情湖海空迢※。....
「三国志」より 著者:吉川英治
けれど、孔明の一|扇一扇は不思議な変化を八門の陣に呼んで、攻めても攻めてもそれは
連城の壁をめぐるが如く、その内陣へ突き入る隙が見出せなかった。 このうちに魏軍....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
勇み立っていた。まず大連でひそかにピストルを買い、鴨緑江をみて安東県から徒歩で九
連城、寛甸を通り、懐仁地方へと進んでいった。 満州の野は春だった。柳は芽をふき....