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「連子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

連子の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
放浪」より 著者:織田作之助
いる家へ帰らねばならず、今にして寝小便を癒して置かねば所詮いじめられる。後妻には連子があり、おまけに康太郎の子供も産んで、男の子だ。 ……お婆はひそかに康太郎....
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
って、うみの娘のように育てゝいるうちに、亭主の万吉が早く死んだので、お幸はお金を連子にして神明の安兵衛のところへ再縁しました。安兵衛は神明の矢場や水茶屋へ菓子を....
光と風と夢」より 著者:中島敦
ば》の如く剛直な妻」と、或る戯詩の中で、彼はファニイの前に兜《かぶと》を脱いだ。連子のロイドは、義父と生活を共にしている間に、何時か自分も小説を書くことを覚え出....
口笛を吹く武士」より 著者:林不忘
無双連子 一 「ちょっと密談――こっちへ寄ってくれ。」 上野介護衛のた....
新版 放浪記」より 著者:林芙美子
かかっている。お芳さんは大工さんと夫婦になる由なり。どうにもくってゆけないので、連子でいいと云われたのを倖《さいわ》い、大工さんと一緒になって住むから、勉強する....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
はらはりたやうん》―― コトコトと梯子段を登る音が止んで暫らくすると、六角に連子《れんじ》をはめた高燈籠の心《しん》に、紅々《あかあか》と燈火が燃え上りまし....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
び歌を思うことに気分を転じようとつとめる途端、ふと何かの気配を感じて、縁に沿うた連子窓《れんじまど》を見ました。そこに何やらの虫が羽ばたきをしている。その虫の音....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
せば閉づるだけの単純な仕組み、大工さんのテクニックで言えば無双窓、くわしくは無双連子窓《むそうれんじまど》というあれなんです。風を避けるためには、通常その外側の....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
しら》のところへ娘を連れて再縁した。そこに年頃のあんまり違わない娘があったので、連子は妹とよばれ、おなじように稽古《けいこ》ごとも習わされるようになった。 こ....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
。 つと、おこうが、しっかりした足取りで、部屋を横切った。そして、石場に面した連子窓《れんじまど》の雨戸を開けて、戸外《そと》に見入った。 湿った闇黒が、音....
宝島」より 著者:佐々木直次郎
マーでの療養中に書き始められた。作者自身の記すところによれば、彼が或る日彼の妻の連子である少年ロイド・オズバンのために空想で描いて与えた一枚の島の地図がその起源....
濹東綺譚」より 著者:永井荷風
二年たって女の児が生れ、つづいて又男の児が生れた。 表向は長男で、実は光子の連子《つれこ》になる為年《ためとし》が丁年になった時、多年秘密の父から光子の手許....
放浪」より 著者:織田作之助
いる家へ帰らねばならず、今にして寝小便を癒して置かねば所詮いじめられる。後妻には連子があり、おまけに康太郎の子供も産んで、男の子だ。 ……お婆はひそかに康太郎....