連峰[語句情報] » 連峰

「連峰〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

連峰の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「単独行」より 著者:加藤文太郎
台を経て仙丈岳を極め引返し駒ヶ岳へ登り台ヶ原へ下山、大泉村から権現岳を経て八ヶ岳連峰を縦走し本沢温泉へ下山、沓掛より浅間山に夜行登山をなし御来光を拝し小諸へ下山....
「超人間Ｘ号」より 著者:海野十三
つづいて、ごうごうと大雷鳴が、この山岳地帯の空気をひきさく。 黒雲はついに、全連峰をのみ、大烈風《だいれっぷう》は万年雪をひらひらと吹きとばし、山ばなから岩石....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
でも必要なものは整う。 自分の部屋から、地中海が見える。五丁程だ。 伊太利の連峰が、左方に雪を被って並んでいる。日本から近ければ、海の家だとか云うて皆遊びに....
「小春」より 著者:国木田独歩
り、秋の日の水のごとく澄んだ空気に映じて紫色に染まり、その天末に糸を引くがごとき連峰の夢よりも淡きを見て自分は一種の哀情を催し、これら相重なる山々の谷間に住む生....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
とんど馬五郎談と同工異曲なのがちょっと思い出しても二三種あります。肥後国、阿蘇の連峰｜猫嶽は特に人も知って、野州にも一つあり、遠く能登の奥深い処にもある、と憶う....
「白峰の麓」より 著者:大下藤次郎
から北岳の一角を見て胸の透くのを覚えた。 翌日は右左口峠を登りつつ、雲の間から連峰の一部をちらちら見た。峠の上では急いでスケッチもした。女阪峠を上る時も片鱗は....
「穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
た。幸い四十二年八月十二日正午、上高地の仙境に入門するの栄を得た。 当時、この連峰の消息を知っている案内者は、嘉門次父子の他にはあるまいと思って、温泉の主人に....
「欧米各国　政教日記」より 著者:井上円了
たしめたるは、全くこの元気の、人心中に薫育せるによる。その状、あたかも富岳の群山連峰の上に屹立し、秀然として高く皓然として潔きと同一なり。 古来わが国の風、詩....
「西航日録」より 著者:井上円了
しかりとし、さらに、 喜麻拉亜に富士の姿を持たせたい と詠じたり。 ヒマラヤの連峰が、余がダージリンに着して以来、二日間深く雲裏に潜み、その片影だも見ることを....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
の血のいくぶんの混ぜざるもの、ほとんどまれなりという。リオ港は湾の曲折多く、群巒連峰のこれを囲繞するあり、また小嶼の散在するあり。これに加うるに、草木の繁茂せる....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
ては、そこに大きな島の形を発見したり、日本アルプスの槍ヶ嶽から、穂高、野口五郎の連峰を眼に浮べるのである。彼賀川市長は強度の不時症乱視患者である。彼はよく美人に....
「茸をたずねる」より 著者:飯田蛇笏
ぐに決定する。歩み出すとき、軽々しい足取りが思わず大空の遠い薄雲を眺めさしたり、連峰の肩に鮮かに生い立った老松の影をなつかしいものの限りに見詰めさせたりする。 ....
「秋の鬼怒沼 」より 著者:木暮理太郎
山の南で佐武流山の北にある二千五十一米の峰を超えて、更に遠く白雪｜皚々たる白馬の連峰が、肉眼では天際に棚引く一抹の横雲かと怪まれた。 尨大なる武尊山を蹈まえて....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
ラ目に入るが、南から望んだような大雪渓は見られない。別山、雄山、竜王、浄土と立山連峰が劒の右に端然と控えて、あたりの山を寄せ付けまいと威嚇している。立山と奥大日....
「黒部川を遡る 」より 著者:木暮理太郎
も、これは立山後立山両山脈の山々と其抱擁する谷々とに限りなき興味を有し、就中立山連峰と黒部峡谷とを礼讃して措かざる冠君の数年に亘りて惓むことを知らない努力の結果....