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「連座〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

連座の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
がらっ八なることおしゃべり屋の伝六までがまゆをひそめていましたが、事件に組みした連座の者を八丁堀の平牢《ひらろう》にさげてしまうと、ふと思いついたか、伝六がたち....
山椒大夫」より 著者:森鴎外
御位《みくらい》におらせられた永保《えいほう》の初めに、国守の違格《いきゃく》に連座して、筑紫へ左遷せられた平正氏《たいらのまさうじ》が嫡子に相違あるまい。もし....
島原の乱」より 著者:菊池寛
、固から願う処だ。しかし五歳の男児と三歳の女児の未だ教の何たるかを知らない者まで連座するのを見ると涙がこぼれる」と云うと、角蔵は、「何と云う事を云われる。我等両....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
は当時の厳禁たる異国への密航を企てて失敗し、信州|松代の人、佐久間象山はその件に連座して獄に下ったとのうわさすらある。美濃の大垣あたりに生まれた青年で、異国の学....
道標」より 著者:宮本百合子
お礼をいう義務があるんだそうです」 クロンシュタットの海兵が反乱をおこしたとき連座して、一九一七年までイギリスに亡命して暮したプリヴォイ夫妻は英語を話した。モ....
それに偽りがないならば」より 著者:宮本百合子
かえして、係検事たちの出廷を求めた事実は翌日の各紙上にもつたえられた。三鷹事件に連座した十二名の被告たちのうち十一名は共産党員であり、竹内被告は党員でない。それ....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
ながら、あたしは父と母にも遠くなっていた。 父は、不名誉な鉄管事件というものに連座した。父は手紙でもって言ってよこした。 長く考えていた良いことを、ちょっと....
三木清を憶う」より 著者:豊島与志雄
移され、九月二十六日に急死し、死体は二十八日に自宅へ帰った。 三木が高倉事件に連座したこと、そのことからして実につまらない。然しこのつまらないことが、検事に言....
四十八人目」より 著者:森田草平
家はどうなると思う? 去年|内匠頭様刃傷の際にも、大垣の宗家を始め、わが君侯にも連座のお咎めとして、蟄居閉門をおおせつけられたではないか。今度そんなことがあれば....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
しかし、廃太子の真如がヒダへ行って千光寺をつくる前に皇太子恒貞親王のムホンに連座してヒダへ左遷された橘末茂がおります。このムホンというのが、また、どうも、こ....
奥の海」より 著者:久生十蘭
を送れたものを、こんな辺土の浦浜《うらはま》へ流れきて、不法の漁撈《ぎょろう》に連座し、つまらなく腹を切るというのは」 「辺土々々といわれるが、手前にとっては、....
ハイカラ考」より 著者:木村荘八
けが「短カキ胴〆ノ附タル服ヲ着シ」とあって「早ク申サバ日本の股引半天ノ拵ヘユヱ、連座ノ西洋人ハ勿論、日本人モ扨々失礼ヲ知ラヌぢぢい哉ト横目ニテじろりと睨メタリ。....
棚田裁判長の怪死」より 著者:橘外男
人でしたが、どういう魔が射したものか、この長老が大阪の松島という遊廓の移転事件に連座して、疑獄を惹き起し、松島事件として一世を騒がせたことがありました。この事件....
志士と経済」より 著者:服部之総
久保清太郎への書翰)と推薦しているが、後になるとすっかり評価が変って、当の雲浜と連座投獄された最後の江戸獄中から書いた『留魂録』のなかでは、梅田が先年、先に記し....
私本太平記」より 著者:吉川英治
御兄弟、資名、資明の二卿は、持明院統につかえられ、例の、西園寺|公宗の北山事件に連座して、いまはいずこかに蟄居の身とか聞いておる」 「…………」 「いや、そのよ....