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連接
「連接〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
連接の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「武蔵野」より 著者:国木田独歩
あるが武蔵の多摩川のような川が、ほかにどこにあるか。その川が平らな田と低い林とに
連接する処の趣味は、あだかも首府が郊外と
連接する処の趣味とともに無限の意義がある....
「二つの庭」より 著者:宮本百合子
きき耳を立てて待った。佐々の家では、多計代たちだけ卓上電話を使っていて、そちらに
連接をきりかえるとプツッとスイッチのはいる音がする。伸子はきき耳を立ててその音が....
「映画芸術」より 著者:寺田寅彦
かいう東洋的な暗示的な言葉で現わされているのであるが、これらは畢竟いずれも二つの
連接句のおのおのに付属した二つの潜在的心像がいかなる形において連鎖を作るかという....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
象という文字が湧き起こる。主観を離れて客観はなく、客観を離れて主義はない。これに
連接せしめて「表象なくば自己意識なし」ということを考えてみれば、どうも自己意識は....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
いる広く浅い山の泉の趣で、上の句は序詞である。そして「山の井の」から「浅き心」に
連接せしめている。「浅き心を吾が思はなくに」が一首の眼目で、あなたをば深く思いつ....
「新疆所感」より 著者:日野強
ず。いわんやイリ地方は、露領セミレチエンスカヤ州と、イリ河の河盂(かう)によりて
連接し露国よりの侵入容易なること、なお黒龍江河盂に沿える満洲に異ならざるにおいて....
「詩語としての日本語」より 著者:折口信夫
な第二国語である。私らの場合はむしろ外国語に持つ感覚に似たものを、古語に感じて其
連接せられた文章の上に、生命を托しているのである。 外国語は全体としては、われわ....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
より生ずること論をまたず。けだし、大脳中にも無数の神経細胞ありて、その細胞の間に
連接する無数の神経繊維あり。その繊維と細胞との間に伝流する波道次第に熟習して、そ....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
んだ。 当時の欧化熱の中心地は永田町で、このあたりは右も左も洋風の家屋や庭園を
連接し、瀟洒な洋装をした貴婦人の二人や三人に必ず邂逅ったもんだ。ダアクの操り人形....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
結合するの力あるものなり。まず言語は、人の思想の関係を表示し、人心と人心との間を
連接するものなれば、人心を結合して一国を団成するに力あるものなり。すなわち、いわ....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
八丈島のごとく、両側に山岳ありて、右方は小に左方は大、その中間に砂原ありてこれを
連接す。市街もまた左右に分かれ、右方は港街、左方は本街なり。家屋は一般に低く、二....
「日本歴史の研究に於ける科学的態度」より 著者:津田左右吉
的事実の記録のごとく見える部分のあるいわゆる人代についての記載の前に置かれそれと
連接しているために、神代を学問の上で先史時代と呼ばれている時代と同じもののように....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
が、開戦後は労働力の不足等の関係で大して工事を施されていなかった。またマジノ線に
連接してベルギーがリエージュを主体としてマジノ線に準じた築城を完成する約束であっ....