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連敗
「連敗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
連敗の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
立ち上りつ。かの常にわが冷頭を誇り、情に熱して数字を忘るるの愚を笑える千々岩も、
連敗の余のさすがに気は乱れ心狂いて、一|腔の怨毒いずれに向かってか吐き尽くすべき....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
う事が伝って士分一同三の丸へ出頭した。そして聞く所では、伏見の開戦以来幕軍は連戦
連敗で、遂には大阪城へ籠城せらるることになり、慶喜公もその意を一般に達せられたに....
「鴉片を喫む美少年」より 著者:国枝史郎
人物であることは疑いなく、この男の参謀戦略によって、英軍は連戦連勝し、清国は連戦
連敗しているのさ。 僕達二人は鴉片を喫わず、永いことそんなような話をした。 ....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
合すると必ず負ける。将棋の連中、医者のクラブ、弁護士クラブ、木谷会などというのに
連敗して、一度も勝ったタメシがない。 豊島与志雄、川端康成、村松梢風、榊山潤、....
「今昔茶話」より 著者:国枝史郎
と墺国とは犬と猿のように仲がわるく、そうして墺国はそれ以前ナポレオンによって連戦
連敗させられていた。そればかりでなく、ナポレオンは、この頃、大挙して墺国に侵入し....
「三国志」より 著者:吉川英治
理に影響しているのではあるまいか、などとささやく者もいた。 いずれにせよ、連戦
連敗をかさねて、その年の暮れてしまったことは現実だった。 翌建安十八年、正月と....
「三国志」より 著者:吉川英治
たずさえて味方の本陣へ帰り、帝にまみえて潘璋の首を献じた。 会戦このかた、連戦
連敗の呉軍は、また潘璋を亡ってから、士卒のあいだには、 「とても蜀にはかなわぬ」....
「三国志」より 著者:吉川英治
た。彼のささやいた彼自身の一策は、これまた曹真を動かすに足りた。曹真も何かで連戦
連敗の汚名からまぬかれたいのである。――で、その計画は徐々に実行されだしていた。....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
でもある。 「疲れを打て」 ともしたにちがいない。とにかく、上方でも武蔵野でも
連敗は喫してきたが、なおそれくらいな意気はあった。また自信していい兵数もあった。....