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「連珠〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

連珠の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
デパートの絞刑吏」より 著者:大阪圭吉
言って司法主任は私達の眼前へ七色に輝く美しい首飾をぶら下げた。成る程、その大粒な連珠の上には、二つの大きな指跡が、はっきりと浮び出ていた。 「ほう、結構ですね」....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
たとえる。 一二 縁辺の涌泉蓮珠――湯のにえあがるのを泉にたとえ、湯玉の多いのを連珠にたとえる。 二二 騰波鼓浪――波だち、波うつ。 一四 「華」――茶気。 一....
碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
瓊を開城へ遣して、小早川隆景に、京城へ退くよう勧説した。隆景曰く、「諸城を築いて連珠の如くに守って居るのは、今日の様な事があるが為である。此地は険要であるから、....
青服の男」より 著者:甲賀三郎
から資金を貸せだの、困ってる劇団があるから、金を出してやれだの――この頃はひどく連珠に凝りましてね」 「連珠? あゝ五目並べの事ですか」 「五目並べなんていおう....
映画雑感(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
る。実に美しい活人画がそれからそれと現われて来る。それがちょうど俳諧連句の句々の連珠のようなモンタージュによって次々に展開進行して行くのである。開巻第一に現われ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
むに良いの、熊野猴は生まれ付きが荒いのというも年来の経験で根拠ある説らしい。 『連珠合璧《れんじゅがっぺき》』上に猿とあらば梢をつたうとあり、俗諺にも猴も木から....
十二支考」より 著者:南方熊楠
め申せと定め置かれしなり。中略、何たる卑民の訴えも不達という事なかりしなり」、『連珠合璧』下、鼓とあれば諫め、苔深し。『鬻子《いくし》』に禹《う》の天下を治むる....
岡本一平論」より 著者:岡本かの子
かしたこともありました。また誰かに貰って来たローマ旧教の僧の首に掛け古された様な連珠に十字架上のクリストの像の小さなブロンズの懸ったのを肌へ着けたりして居ました....
高原」より 著者:寺田寅彦
とすぐ手近なベランダの檜葉を摘んで二十倍で覗いてみた。まるで翡翠か青玉で彫刻した連珠形の玉鉾とでも云ったような実に美しい天工の妙に驚嘆した。たった二十倍の尺度の....
故郷」より 著者:井上紅梅
何と言っていいやら 「あ、閏土さん、よく来てくれた」 とまず口を切って、続いて連珠の如く湧き出す話、角鶏、飛魚、貝殻、土竜……けれど結局何かに弾かれたような工....
三国志」より 著者:吉川英治
見して、 「これこそ孫堅だ」 と、その死体を、狂喜して城内へ奪い去り、呂公は、連珠砲を鳴らして、城内へ異変を告げた。 寄手の勢もにわかの大変に、その狼狽や動....
三国志」より 著者:吉川英治
前進をつづけていた。 そして、逍遥津の地を離れかけた頃、突然、蘆荻のあいだから連珠砲を轟かして、右からは李典、左からの軍は張遼の旗が現れ、ふた手が渦巻いて、孫....
私本太平記」より 著者:吉川英治
おそらく楠木正成は、そこを正面防禦の中心として、全山にわたる他の幾ツもの小砦を、連珠的につないで、守備構想をたてていたにちがいない。 しかしその要害も、攻防共....