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「連発〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

連発の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
のはどれも珍しいというようにひとりでしゃべっては、葉子にとも愛子にともなく質問を連発した。そこが薔薇《ばら》の花園であるのを葉子から聞かされると、貞世は愛子を誘....
カインの末裔」より 著者:有島武郎
を恐れねばならなかった。彼れは妻に物をいう機会を与えないために次から次へと命令を連発した。そして晩《おそ》い昼飯をしたたか喰った。がらっと箸《はし》を措《お》く....
恐怖の口笛」より 著者:海野十三
心臓をつくような質問の巨弾を放ったのだった。 「三年ほど前、大胆不敵な強盗殺人を連発して天下のお尋ね者となった兇賊痣蟹仙斎という男がありましたね。あの兇賊は当時....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
任、米、英、ソ、それぞれの休戦に関する報道ぶりなど、目まぐるしい欧州のニュースの連発である。ゲッペルス宣伝相は自殺したとソ連は発表した。リッペントロップ外相とゲ....
海底大陸」より 著者:海野十三
「ち、ちくしょう! そ、そしてどうもくさい」 「ちくしょう」と「くさいぞ」とを連発しながら、くたくたのクーパーは、怪物のなすがままになっている。秘書マルラはど....
すり替え怪画」より 著者:海野十三
ら詳しく話していただきましょう」 探偵は熱心に伯爵の話を聞き、そして鋭い質問を連発した。 「なにしろ御承知のように零落して居りまして、雇人と申しては年とった小....
火星兵団」より 著者:海野十三
いていないことが、よくわかるじゃないか」 「な、なるほど」 佐々は、なるほどの連発だ。 「そこだ、私のたいへん心配しているところは」 と、課長は、語気を強め....
空中漂流一週間」より 著者:海野十三
まるで嘘のような出来事であった。言う者も聞く者も、ともに不思議な出来事に、驚嘆の連発であったが、これこそ不連続線のなせる悪戯であったとは、後に「火の玉」少尉が元....
大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
とばであります。どうです、わかりますか」 すばらしい性能 つまりつまりを連発して、説明者は汗だくだくの説明をこころみた。 三郎には、くわしいことがのみ....
唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
命だと存じます。……短銃は特に外国に註文して、英国製の最優良なのを取寄せました。連発ですが、弾丸はただ一つしか籠めてありません、きっと仕損じますまい。しかし、御....
雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
は凄愴とも何とも形容を絶した偉観である。 したがつて読物のほうは十や二十駄作の連発をやつてもたちまち生命に別条をきたすようなおそれはないが、映画のほうは三本続....
」より 著者:犬田卯
それにつれて突っ立ち上り、両手を天井へ届くほど伸ばして、ああ、ああ……とあくびを連発した。 田圃への道を浩平は割り切れぬ気持でのそりのそりと戻りつつあった。町....
ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
拳銃をお見せなさいな。」 「……拳銃を。成程、引続けて二度狙うのは、自信がない、連発だけれども、」 空を打たれて、手練に得ものを落されたように――且つ器械を検....
斎藤緑雨」より 著者:内田魯庵
ヤリと笑った。 緑雨の随筆、例えば『おぼえ帳』というようなものを見ると、警句の連発に一々感服するに遑あらずだが、緑雨と話していると、こういう警句が得意の、人品....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
私は“マア・マア居士”といわれている。ある座談会でマア・マアという言葉をやたらに連発したので、つけられたのが初めだが、その後は党内をマア・マアとまとめるからとい....