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連続
「連続〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
連続の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「槍が岳に登った記」より 著者:芥川竜之介
されるのならまさしくそれだ。上の方を見上げると一草の緑も、一花の紅もつけない石の
連続がずーうっと先の先の方までつづいている。いちばん遠い石は蟹《かに》の甲羅《こ....
「或る女」より 著者:有島武郎
ルに冬の襲いかかって来るさまはすさまじいものだった。海岸線に沿うてはるか遠くまで
連続して見渡されるロッキーの山々はもうたっぷりと雪がかかって、穏やかな夕空に現わ....
「或る女」より 著者:有島武郎
ばならなかった。深い谷に誤って落ち込んだ人が落ちた瞬間に感ずるあの焦躁……それが
連続してやむ時なく葉子を襲うのだった。深さのわからないような暗い闇《やみ》が、葉....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
幽かながらも窺うことが出来た。そしてその醍醐味の前後にはその境に到り得ない生活の
連続がある。その関係を私はこれから朧ろげにでも書き留めておこう。 外界との接触....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
年余の持久戦争でしたが、十八世紀頃の持久戦争のように会戦を避けることはなく決戦が
連続して行なわれ、その間に自然に新兵器による新戦術が生まれました。 砲兵力の進....
「河口湖」より 著者:伊藤左千夫
んど雲におおわれて傾斜|遠長きすそばかり見わたされる。目のさきからじきに山すそに
連続した、三、四里もある草木あるいは石の原などをひと目に見わたすと、すべての光景....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
示すよりも、私自身の指南車としてよいものばかりであった。自動書記は一八八〇年まで
連続的に現れたが、その中に気軽な冗談とか、洒落とか、野鄙な文句とか、頓珍漢な理窟....
「活動写真」より 著者:淡島寒月
た。しかしながら、それでさえその時代には物珍らしさに興を催したのであった。今日の
連続物などと比較して考えて見たならば、実に隔世の感があるであろう。 ところで、....
「一利己主義者と友人との対話」より 著者:石川啄木
に纏めて現した方が都合は可いかも知れないが、一時間は六十分で、一分は六十秒だよ。
連続はしているが初めから全体になっているのではない。きれぎれに頭に浮んで来る感じ....
「私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
あらかじめ観客の注意をうながし、急に視野の範囲が変るが、場面は同一場面で、動作は
連続したものであるから誤解のないようにしてもらいたいとくどくどと断つたことを覚え....
「ある自殺者の手記」より 著者:秋田滋
どあるまい。 水曜日から木曜日にかけての深更、某街四十番地所在の家屋に住む者は
連続的に二発放たれた銃声に夢を破られた。銃声の聞えたのは何某氏の部屋だった。ドア....
「戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
めていたのであろう。 少なくとも戦争の期間をつうじて、だれが一番直接に、そして
連続的に我々を圧迫しつづけたか、苦しめつづけたかということを考えるとき、だれの記....
「荒蕪地」より 著者:犬田卯
に探し廻っても仕事の得られない日さえあるようになった。 その上彼一家には不幸が
連続した。前述のように、親父の中風、死に続いて、おふくろが気がおかしくなって前の....
「沼畔小話集」より 著者:犬田卯
たとき、私たちは単純な百姓の生活をむしろ羨んだのであった。 その年は雪また雪の
連続であった。そのために正月が終っても浩さんは仕事に来てくれず、私はしばしば机の....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
かう。フランスのジエップ駅とイギリスのニューヘブン駅との間の海峡は、汽船をもって
連続す。船上にあること四時間なり。ニューヘブンにて税関の検閲を経てさらに乗車し、....