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「連署〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

連署の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
若杉裁判長」より 著者:菊池寛
けることを忘れませんでした。この被告については、村の村長を筆頭として、百五十名が連署した嘆願書が出ていたほどですから、当人をはじめ、一村|挙《こぞ》って小躍りし....
義民甚兵衛」より 著者:菊池寛
名主、年寄、村人たちもその中に交っている。 村人 庄屋どん。百余カ村の庄屋たちが連署の嘆願も、やっぱりむだじゃったかのう。 茂兵衛 わしゃ、そうきかれると面目な....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
史に記念すべき日である。一橋慶喜をはじめ、小笠原壱岐守、松平越中守、松平肥後守が連署して、外国条約の勅許を奏請したのも、その日である。その前夜には、この大きな問....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
越中守、浅野安芸守、松平大蔵大輔(春嶽)、それに山内容堂などの朝廷守護の藩主らが連署しての建議にもとづき、当時の急務は外国との交際を講明しないでは協わないとの趣....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
もあるまじき儀と察したてまつる。」 これは木曾谷三十三か村の総代十五名のものが連署して、過ぐる明治四年の十二月に名古屋県の福島出張所に差し出した最初の嘆願書の....
ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
の委員を選定して事実をたしかめることにした、もしそれが事実であるとすれば、全校|連署のうえ県庁へ留任を哀願しようというのである。光一は二年の委員にあげられた。 ....
潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
大尉の姿を、目撃した――などという者も出てくる始末。しまいには全員が、転乗願いに連署するという事態にまでなったのですから、もはや当局としても捨ててはおけず、つい....
飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
残酷に取扱うので、同盟して此の山中に隠れたと云う意味を記し、最後に数十人の姓名が連署してあった。金の兜も果して彼等が盗み出したのであった。 之に因れば、蒙古人....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
産は、国教宗にては法律上その住職の所有とし、非国教宗にては檀家中の主なるもの数名連署してその所有者となるなり。国教宗の住職は、ほとんど全く一寺を支配するの特権を....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
年に、為兼はついに正二位大納言にいたった。『玉葉集』に対しては、二条派では『歌苑連署事書』のようなものを作って批難している。 ところがこの『玉葉集』の奏覧され....
特殊部落の人口増殖」より 著者:喜田貞吉
旧|銭座跡開発のことを思い立ち、天部・川崎・蓮台野等の仲間村にも故障なき旨年寄の連署を得て、東町奉行所公事方の許可を願い出たが、この度は許されなかった。そこで熱....
特殊部落と寺院」より 著者:喜田貞吉
以上。 とある。これより十七年前、享和二年四月の江戸浅草本願寺輪番東坊・長覚寺連署の東派浄土真宗一派階級之次第というものの中にも、 免候。 とある。徳川太平....
エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
御座候。已上 宝永七年寅八月 紙屋川組 三郎兵衛(外十四名連署) これはもとからの番非人が、生活難の結果エタの手下となり、その支配を受け....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
るにしても、指定以外の地に遷ることができず、しかもそれらの場合においても、三綱の連署をもって特に許可を得なければならぬほどに窮屈なものであった。しかしながら本来....
挙国一致体制と国民生活」より 著者:戸坂潤
梢的結果だろう。それにも拘らず、主としてこの商人達を相手とする商工大臣農林大臣の連署になる省令暴利取締令の範囲拡大の公布は、如何にも物価騰貴対策という国民生活安....