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連衆
「連衆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
連衆の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
で、 「福兄さん一人で来たのかエ、誰もお連れはなかったかエ」 「ええ、どなたもお
連衆《つれしゅう》はありませんようでした」 「あってみようか知ら」 小娘は唄の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
うところでございましょう――いずれその辺に放り出してあるかも知れません。時に、お
連衆《つれしゅう》のお方にも御異状はございませんでしたか」
伊太夫が引連れて来....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
を火の玉のようにして転がし出して置きながら、そのあとを然るべき要領で、お角親方の
連衆《つれしゅう》の一人にこしらえ、留守番をひとり守っている体《てい》にして、避....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
「戸惑いをなされたな、ここは御簾の間で、開かずになっている、お部屋はどちらで、
連衆《つれしゅう》は?」 と、おどすように言いかけると、 「いや、戸惑いはいたさ....
「松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
ですから何分とも御了簡を」 武「いや其の許は隣の座敷にお居でのか、そして此の者の
連衆か」 山「いえ連ではございません、手前は相州東浦賀で、高沢までは遠くも離れま....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
けよ、この野郎。心当りのあるお嬢さんが御通行だ」
と、一人は、綱手の顔を見て、
連衆の耳を引張って、道をあけた。
「お嬢さん、首がござんせんぜ、判りますかい」
....
「役者の一生」より 著者:折口信夫
なったが、これもみっともない役者で、どんな芸をしても美しくは見えなかった。こんな
連衆が立女形であったので、鴈治郎附きの老女形で居た市川莚女などは顔の造作に異状は....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
れば結局は仕方があるまいと私たちには思えるのだが、それにはまた第三の理由として、
連衆の支持というものがあった。歌仙百韻の席に列なるほどの者は、かねて経歴と心境と....