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「連込み〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

連込みの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
正義と微笑」より 著者:太宰治
「紅葉狩」。 僕たちの宿は、道頓堀の、まっただ中。ほてい屋という、じめじめした連込み宿だ。六畳二間に、われら七人の起居なり。けれども、断じて堕落はせじ! 市....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
んが、この連中の納める杉苗が大したものなんで。それにのぼりが楽になりますてえと、連込みの客もだいぶ入ってまいります、こういうのが、また杉苗を余分におさめるという....
星女郎」より 著者:泉鏡花
、震えて飲めなんだでござります。 やっと人心地になった処で、本堂|傍の休息所へ連込みました。 処で様子を尋ねると、(そ、その森の中、垣根越、女の姿がちらちら....
夜光虫」より 著者:織田作之助
を自分の背中にかくすようにして、はいった。 女中はちらりと娘をみたが、さすがに連込み宿らしく、うさん臭そうな眼付きもせず、二階の部屋へ二人を案内した。 鍵の....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
せたお茶が出され、お客はお休み代として二十銭を盆に置く仕組みになっている。いまの連込み宿の元祖みたいなものだが、顔を見られることもなく、なかなかいいものだった。....