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「週日〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

週日の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
初めて見たる小樽」より 著者:石川啄木
つ足らないものがある、それはほかでもない。生命の続く限りの男らしい活動である。二週日にして予は札幌を去った。札幌を去って小樽《おたる》に来た。小樽に来て初めて真....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
運の到来したものであると歓喜し、すなわち筆を呵して堂々ドイツ復興策を論じ、僅々二週日にして一書を公にするに至った。このティボーの著書こそ実にドイツにおける普通民....
時事雑感」より 著者:寺田寅彦
い金曜が続きだすとそれが幾週となく継続することもあるように思われた。もちろん他の週日に降る降らぬは全く度外視しての話である。 これもやはり、他の多くの場合と同....
夏目漱石先生の追憶」より 著者:寺田寅彦
ず頻繁に先生を訪問した。木曜日が面会日ときまってからも、何かと理屈をつけては他の週日にもおしかけて行ってお邪魔をした。 自分の洋行の留守中に先生は修善寺であの....
沓掛より」より 著者:寺田寅彦
た。 避暑という、だれもする年中行事をかつてしたことのなかった自分には、この二週日の間に接した高原の夏の自然界は実に珍しいものばかりであった。その中でもこの地....
惨事のあと」より 著者:素木しづ
ように云ってしまった。楯井さんは、それきり何にも云わなかった。 それから丁度一週日ばかり、毎日雨が降りつゞいた。楯井さんの家では別にかわったこともなく、毎日雨....
大脳手術」より 著者:海野十三
ろが突然、一つの機会が天から降って私の前へ落ちて来た。それは立商売を始めてから四週日の金曜日の宵だったが、坂の上の方から折鞄を小脇に抱えた紳士が、少しく酩酊の気....
琵琶伝」より 著者:泉鏡花
されし折なりし。 謙三郎もまた我国徴兵の令に因りて、予備兵の籍にありしかば、一週日以前既に一度聯隊に入営せしが、その月その日の翌日は、旅団戦地に発するとて、親....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
目(足かけ)のおたのしみにとっておきましょうか。八年目の二十三日には一まわりして週日も同じになるから。帯だけはもうきめてあります。昔の女は帯を縫ったのね。 そ....
黒い手帳」より 著者:久生十蘭
成りゆきに解釈をあたえることができず茫然たる心をいだいて部屋へ帰った。 一、二週日にわたる夫婦の看護で、彼は類似赤痢から奇蹟的に命をとりとめ、寝台のうえに坐っ....
「マリー・ロオジェ事件」の研究」より 著者:小酒井不木
ある。 「戦慄すべき殺人事件。『美しい煙草屋の娘』として名高いロオジャース嬢は先週日曜日の朝、散歩して来ると、ナッソー街の自宅を出たが、劇場横町の角で待ち合せて....
錦紗」より 著者:犬田卯
次に買うから誰にも売らないで……」と念を押しておいた例のレーヨン錦紗のために、二週日以来傍目もふらずにかせぎためた虎の子だったのである。実際彼女はその五円のため....
暗黒星」より 著者:黒岩涙香
急に太陽の熱が高くなる様に思われる。二日か三日の間に熱い頂点に達して、それから幾週日の間は滅法に熱い事であろう。兎も角も、家の屋根の如き、天日を強く受ける所や、....
寒中滞岳記」より 著者:野中至
て搗《つ》かしめたる白米または家財等)さては祖父の墓参を為《な》すなど、およそ一週日ばかりは、殆んど昼夜忙殺の有様なりし、さていよいよ最後の荷物を負いたる十数名....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
、ユダヤ人中の大学者である」と説明して聞かせしもおもしろかった。 船中にては各週日曜、朝夕二回礼拝式があるが、その主祭は船客中の僧侶二人が代わり合って引き受け....