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進める
「進める〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
進めるの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
負事をやらないのも、そのためだ。」
ここまで分析して来た彼の頭は、さらに一歩を
進めると同時に、思いもよらない変化を、気分の上に起させた。それはかたくむすんでい....
「忠義」より 著者:芥川竜之介
おおくぼひこざ》」などと呼ばれていたのも、完《まった》くこの忠諫《ちゅうかん》を
進める所から来た渾名《あだな》である。
林右衛門は、修理の逆上が眼に見えて、進....
「保吉の手帳から」より 著者:芥川竜之介
お》するものである。保吉はそう信じていたから、この場合も退屈し切ったまま、訳読を
進めるより仕かたなかった。
しかし生徒の訳読に一応耳を傾けた上、綿密《めんみつ....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
を忘れてしまって、外聞という誘惑や、もう少し進んだところで、社会一般の進歩を促し
進めるというような、柄にもない非望に駆られて、お前は甘んじて一つしかないお前の全....
「恐しき通夜」より 著者:海野十三
ところには、一種連続点があるようだ。そこで、私の話も、勢いその後を引継いだように
進めるのが、面白いように思う。ところが丁度ここに偶然、第三話として、まことに恰好....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
体どうしたというのでしょう」 「困ったね。ルナビゥムがないと、探検をこれから先へ
進めることができない」 「誰がぬすんでいったのでしょう」 「この部屋から盗むこと....
「海底都市」より 著者:海野十三
との出来ないものは、影のふやしようがない。 もっとも、このことも理学的に研究を
進めるなら、あるいは出来るようになるかもしれないが……。 僕たちは、ついに最後....
「火星探険」より 著者:海野十三
人の様子とを見くらべるのに忙しかった。 初会見 三人の少年大使は、やがて
進めるだけ進んで、火星人の群の前に立ち停《ど》まった。 あとで山木の語った感想....
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
遣る。絵は直ぐに間に合ぬ。この室を五十三に割って双六の目に合せて、一人ずつ身体を
進めるが可かろう。……賽が要る、持って来い。 (侍女六七、うつむいてともに微笑す....
「宇宙の迷子」より 著者:海野十三
ープがいきおいよくまわり出した。この器械によって、思うような方向へジャンガラ星を
進めることができるわけだった。 こうしてジャンガラ星は、刻一刻地球へ近づいてい....
「転機」より 著者:伊藤野枝
ムッとしていった。どうにもならない他人のことを考えるひまに、一歩でも自分の生活を
進めることを考えるのが本当だということくらい知っている。Tの個人主義的な考えの上....
「出奔」より 著者:伊藤野枝
た父の傍に泣いて帰って行こうかというような気になったり、また、いっそう深く考えを
進めると、もう死を願うより他仕方がないとさえ思う日もあった。 志保子は注意ぶか....
「花筐と岩倉村」より 著者:上村松園
ほうがすぐれているのではなかろうか? と思えるのであった。定まった約束の下に駒を
進めるよりも、自由奔放に、自分の思ったところへ駒を飛ばし、王が取られようが、味方....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
愛想。自分も拝借をしておりましたし、まだ二ばかり据えてありました陶器ものの床几を
進めると、悪く辞退もしないで静に腰をかけたんですが、もみじの中にその姿で、いかに....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
広くし、その知識を進むること、ほとんど計るべからざるなり。今日、英国人民の教育の
進めるは、決して学校の教育に限るにあらず、かくのごとき陳列場に入りて受くるところ....