進入[語句情報] » 進入

「進入〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

進入の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
たはずである。このことを認めれば次にはまた、月食の起るのは太陰が地球の陰影の中に進入するためであるということに気が付く順序になるはずである。しかるに月面に投じた....
碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
に退いた。李如松楊元等は普通門より、李如柏は合毬門より、張世爵は七星門より外城に進入した。此時牡丹台を行長の士小西|末郷、鎮信の士松浦源次郎の同勢固めて居たが、....
千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
来した。その一例を言えば、この辺で鉄道草と呼んでいる雑草の種子は鉄道の開設と共に進入し来ったものであるという。野にも、畠にも、今ではあの猛烈な雑草の蔓延しないと....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
あらされるのを恐れて、その警戒を厳重にし、田と田のあいだに陥穽を設けて、かれらの進入を防ぐことにしたので、象の群れは遠く眺めているばかりで、近寄ることが出来なか....
自然界の縞模様」より 著者:寺田寅彦
て、「粉体の運動」に関する研究は皆無と言っても過言でない。この新しい力学の領域に進入する一つの端緒としても上記のごとき諸現象の研究は独自な重要意義をもつであろう....
俳諧の本質的概論」より 著者:寺田寅彦
あろうが、それは決してさびしおりではない。芭蕉のさびしおりは、もっと深いところに進入しているのである。たとえば、黙々相対して花を守る老翁の「心の色」にさびを感じ....
太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
断なる命令を待つばかりです。 航程六千キロ。本国を後にして、勇敢にも×国の海に進入した第八潜水艦も、遂にここで空しく海底に葬られねばならないのでしょうか。 ....
空襲警報」より 著者:海野十三
衙その他重要建造物を爆撃し、東京市東側地区の上空に進出すべし。但し、東京市上空に進入の時期は第一隊より五分後とす」 「承知」 第二編隊は爆撃隊だった。 すぐ....
変った話」より 著者:寺田寅彦
それからその一区分ごとに色々な簡単な通信文を書く。例えば第一区には「敵騎兵国境に進入」第二区には「重甲兵来る」と云った風な、最も普通に起り得べき色々な場合を予想....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
しばしつづいたのち、ただちにふたりは敢然と民族的威容をととのえてその建物の内部へ進入した。 とまあ、思いたまえ。 BUMP! いうまでもなく、チャアルス街....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
してみると、Fをおびやかしたものは、それが何物であろうとも、わたしの寝室を通って進入したのであろうか。わたしは内部の部屋のドアに錠をおろして、何か来るかと待ち構....
臨時急行列車の紛失」より 著者:新青年編輯局
バートン・モスに到着せざりしことも確かなる事実なり。列車が七個所の引込線中の一に進入したるやも知れずとの考えは、おそらく最高の程度において事実らしからぬことなり....
潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
たのである。そして、オイゲン大公指揮の下に、伊軍陣地を突破して、ヴェネチア平原に進入しようと企てたのであった。 四月二日払暁、ロヴェレット南方より、スガナ渓谷....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
れそもそも世界の冒険家が幾多の蹉跌に屈せず、奮進する所以なるか。 余のこの地に進入せしは勇敢なる冒険家諸士に倣うて、探検の功を全うし、広く世界の文明に資せんと....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
一部をもってライプチヒ方向よりベルリン方向に迫り、カール親王の主力はラウジッツに進入これに策応した。そこで大王はシュレージエンの軍を進めてカールに迫ったのでカー....